先週の日曜、階段に、両足をぶつけ、痛くて、しばらく立てなかった。まだ足が痛むのに、一昨日の日曜日、壁の角に頭をぶつけて、救急センターで一針だが、傷を縫った。ぶつけたときは、グシャッと音がしたように感じ、大量の血が流れ落ちた。昨日、医者に行ってきたが、まだ痛い。土曜日にCTの検査である。ついてない、どちらも日曜である。今度の日曜が、ちと怖い。
おまけに愛車の調子が悪くなった。坂道を上がるのに元気が無い。アクセルを踏んでも、力が出ない。こんな時に、追い打ちをかけるように、リコールだってさ。全く困った。
こんな時、普通、山に出かける奴は居ない。やはり、普通じゃなかった。真岡から茂木と走り、御前山から里見に入った。先週出かけた高平山の北側にある御殿山を目指す。なかなか登山口が分からず、しばらくウロウロした。この山はナビにも出ないので、大変である。国道461号から林道に入り、GPSを見ながらしばらく走ると、民家が出てきた。更に車体を擦る音を聴きながら、細い道を進み、一台が置けるスペースを見つけた

●民家から少し走った場所●
支度をして林道を先へと歩いていく。やがて、道路が降り始めた所の尾根から山に取り付いた。山は荒れ放題で、歩きにくい。小枝を払いながら登っていく。

●杉林を進んでいく●
やがて、杭を見つけた。追っていくと、盛り上がった土が続き、その上には、境界の杭が打ち込まれ、ずっと続いている。

●盛り上がった土が続く●
やがて、ピークになり、三角点をさがすと、少し下がった南側に見つけた。山名標識は無かった。『御殿山』、展望もなく、長居する程の山頂ではなく、喉を潤し、写真を撮ってから、早々に下山を始めた。

●御殿山山頂●
国道461号まで戻り、山際の駐車スペースに車を止めて、オニギリを食べた。真っ青な空には雲ひとつなく、山の緑が更に濃さを増している。いい気分である。まだ時間があるので、もう一座行くことにした。ナビで林道を探すが、なかなか分からない。この林道探しが大変である。北へと走り、県道227号に入り、しばらく走ってから、県道245号へと左折、クネクネと走っていく。かなり走り、やっと、生田入林道を見つけ、砂利道を南進する。間もなく二股に別れた所に車を止め、GPSで確認し、車を道路端に駐車した。

●生田入林道支線入口ゲート●
鎖をまたいで歩き始める。頭の傷に響かないよう、ゆっくり、ゆっくりと林道を歩いていく。山際にはコアジサイが薄紫の可愛い花を、慰めているかのように、ずっと並べている。所々にトリアシショウマも顔を見せる。

●トリアシショウマ●
林道が緩く下り始めた。まだ、山がどこかは分からない。山歩きにはいい日である。暑くもなく、空気がひんやりして、汗もあまりかかない。しばらく歩き、GPSを確認すると、正面のボサ山を指していた。

●林道から、古観音山方面を見る●
取り付きを探すが、どこも、藪に覆われている。薄い所を探して、突入する。小枝に捕まりながら、斜面に出る。背の高い笹が前を塞ぐが、それほど密に生えていないので、助かる。ゆっくりと分けながら進んでいく。

●背の高い笹の藪●
笹の斜面を進んで行き、平らになった所で、GPSを見ると、既に山頂に達している。細かい画面にすると、あと、8m先と表示された。更に笹を分けながら進んでいくと、木に下がった空色の木片が目に飛び込んできた。あった!その下に、下草に覆われて三角点が埋まっている。ここ『古観音山』も、落ち着けるピークではなかった。展望も全く無い。しかし、こんな所に良く来るものだと、山名標識を見ながら思った。自分を棚に上げて・・・・・・。

●古観音山山頂●

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