川越に行きたいという女房を乗せ、高速に乗る。川越市役所駐車場に車を入れた時には、少し雨が落ち始めた。コウモリを持ち、蔵造りの町並みへと歩いていく。道の西側に蔵が続いているが、広い道が通っているので車が多く、落ち着けない、少々残念な場所であった。

●蔵造りの家並み●
祭り会館を過ぎると、芋を看板にした店が目立つ。えっと思うほど、パンフを見ながら歩いている人たちがいる。こんなに観光の人が居るとは、少々、驚いた。箸専門の店に入り、しばらく見学、少し歩き、道路をわたって、〈時の鐘〉へと進む。ここにも、カメラを向けている人が多かった。

●時の鐘●
そこに、観光人力車が走ってきた。なかなか、いい雰囲気である。蔵造りの町並みに戻り、歩いていく。呑龍さまを過ぎ、左折、しばらく歩くと、成田山の前に出た。大きな別院だった。ここから右折、〈喜多院〉へと歩いていく。

●川越大師喜多院へ歩いていく●
紫陽花を見ながら喜多院へと歩く。観光客がけっこう歩いていた。賽銭を上げ、手を合わせてから、〈苦ぬき地蔵尊〉に礼をし、東照宮へと石段を上がっていく。石の灯篭が社の周りに幾つも置かれている。案内の女性がいて、ここは、休みの日にしか開けないんですよ、と説明してくれた。石段下の江戸彼岸桜を見てから、喜多院を後にした。参道入口の食事所に入って、昼食にした。山抜きの川越、街歩きの一日だった。

●喜多院●
【今日の注目】 〓小江戸・川越蔵造りの街〓
寛永16年、〈1639年〉頃、川越城主松平伊豆守信綱が〈十か町四門前〉の町割りを定め、札の辻と呼ぶ高札場を中心にして拡がっていったと言われている。江戸文化の影響を受け、城下町、そして、商人の町として栄えてきた川越には、江戸町家形式の蔵造りの建物が連なり、江戸の面影をとどめている。東照宮階段下の江戸彼岸桜は、約400年前に、松平伊豆守が植えたと言われる。

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