昨日、病院の紹介状を持って、転院先へ面接に出かけた。なんとか、OKがでて、転院先が決まった。ただ、まだ熱が下がらないので、少し様子を見てからと言うことになった。
今日、行くと、熱は下がり、呼吸器も外れていた。痰は出るので、何回も取ったらしい。とりあえず、転院の日が決まり、看護婦さんに相談し、福祉タクシーに電話をして予約を済ませた。
で、山である。いつ電話がかかってくるか分からないので、近場の山にしか行けず、今日も、〈足利百名山〉である。駒場に走り、〈山崎山古墳〉の場所を、何人かの人に聞いたが、誰ひとり知らなかった。しかた無いので、〈おとか山〉を探しまわるが、分からず、トラクターで畑を耕している男性に聞いてみた。長い時間説明して、やっと分かった様で、道を教えてくれた。ちなみに、山崎山古墳の事は知らなかった。

●大小山の山並みと〈おとか山古墳〉●
〈おとか山古墳〉を後にして、藤坂峠へと車を走らせる。雲は厚いが、時々陽が差して、秋色になった山肌を照らす。なかなか綺麗である。藤坂峠の道路端に車を止めた。けっこう車が通る。

●藤坂峠●
支度をして、木の階段を登り始める。間もなく、見晴らしのいい尾根に乗り、左へと歩いていく。再び木段を登っていく。

●木段の登り●
木段が終わって、景色を眺める。仙人ヶ岳や赤雪山などの広がりが見える。しばらく足が止まった。美しい山並みに、気持ちが安らぐ。

●仙人ヶ岳と赤雪山●
少し歩くと、〈ハイキングコース〉の看板を見る。桧の林の中をのんびりと歩いていく。急な木段が現れ、一歩一歩、足を上げていく。汗が出る。登り着いたピークには、319mと書かれた木片が木に付けてあった。緩く下っていくと、左手に山肌を赤黄色く染めた山が見えてきた。目指す〈藤坂山〉の様である。

●藤坂山●
小さなピークを超え、細い尾根を緩やかに登って行き、急登が終わると、ベンチのあるピークに登り着いた。端の岩の傍に祠があり、手を合わせた。ベンチに腰を下ろして、しばらく時を過ごした。雲の間から陽が顔を出し、ピークを暖かく包んでいる。

●ベンチのあるピーク●
のんびりとしてから、落ち葉の積もった岩混じりの斜面を下っていくと、明るく広い道になった。カサカサと落ち葉を踏む音が心地いい。

●落ち葉の積もった道●
道が右へと下って行く所で地形図を見、左の尾根へと入っていく。煩いほどでは無いが、笹や小木、それに倒木の中を進んでいく。右から左へと回り込む様に歩いていく。

●倒木のある細い尾根●
しばらく歩くと、藪は無くなり、桧の中ノ緩い上りになった。落ち葉を踏みながら登っていくと、岩のあるピークに着いた。展望がいい。深高山も見えている。仙人ヶ岳と赤雪山とのあいだに、端正な形をして、三角山が見えている。少しの時間、山々を眺めた。

●岩のあるピーク●
急な斜面を下り、深い笹の小さなピークから、右へと進んでいく。枯葉が深く、靴が滑った。間もなく、上りになり、石祠のある山頂に登り着いた。祠の屋根が外れていたので、上に乗せた。『藤坂山』山頂の眺めは無く、全く静かなピークだった。小鳥の鳴き声一つ聞こえなかった。

●藤坂山山頂にて●
祠に手を合わせてから、岩のピークに戻り、岩に腰を下ろして、清々しい気分で、景色を眺めた。山歩きって、いいな!!

●岩のピークから眺める安蘇の山々●

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