中央沿線の山に出かける積もりでいたのだが、(山に連れて行ってくれ)とのメールが入り、急遽変更、近場の山にした。久し振りに六時前に起きた。眠い!! 皆を乗せ、田沼の須花トンネルに向かう。空は青く、気持ちいい山歩きが出来そうである。山々が近づいてきた。

●田沼浅間山●
須花トンネル手前のスペースに車を止め、支度をしてから、〈明治トンネル〉へと歩き始める。檜の中の薄暗い道を歩いて行く。

●明治トンネルへの道●
間もなく、手で掘ったという(明治トンネル)の前に着く。穴は狭く、岩がゴツゴツしているのが、分かる。想像以上の苦労だったであろう。

●明治トンネル●
トンネルの手前の斜面から、いよいよ山に取りつく。けっこう急な斜面である。滑り落ちないように、一歩一歩登って行く。

●急斜面を登る●
汗をかきかき尾根に出る。西に、行道山の山並みがある。ここから、南へと尾根を歩き始める。藪が少なく、歩きやすい尾根である。少し下り、登り上げたピークが264m峰だった。木に標高プレートがあった。ここを(大坂山)と思っているのだが、どうであろう。

●標高プレートのある264mピーク●
このピークが大坂山かなと思いながら、小枝を分けながら緩く下って行く。やがて、掘れた峠道に出た。ここが大坂峠である。昔の人は、集落との往来にこの峠を行き来したのであろう。大変な歩きだったに違いない。

●大坂峠●
落ち葉の積もった峠道を東に進み、右へと斜面を登って行くと、大小二体の石像が祀られていた。行き来する人たちがこの像に無事を祈ったのであろう。

●二体の石像●
再び尾根に乗り、笹を分け、細い尾根を進んでいく。雑木の斜面になると、東に彦間の町並みと山々が眺められ、皆の声が上がる。

●彦間の山並み●
斜面をゆっくりと上がり、更に高い背の笹の中を過ぎると、平らな広いピークに出た。ここも大坂山の候補だと思いながら進むと、石の祠が鎮座しているのを見つけた。これで、このピークが『大坂山』に決定である。

●大坂山の石祠●
西からの風が少し冷たいが、歩いていると、汗が出る。笹藪を抜け、雑木の斜面を登りきると、展望のいい『山王山』山頂である。行道山の右奥に、真っ白な衣を纏った浅間山が見えている。素晴らしい眺めに、又々女性陣の声が上がる。

●山王山からの眺望●
更に笹の中を過ぎると、広場に出る。石の祠に手を合わせてから、腰を下ろす。暖かい陽射しがとても気分がいい。以前は、ここには大きな反射板が有った。もうかなり前である。

●山王山、石祠のある広場●
一時間近くものんびり楽しんでから、来た尾根を戻って行く。もっと藪がきついかと思っていたが、テープもあり、所々踏み跡の現れる気持ちのいい尾根だった。

●笹尾根を進む●
須坂トンネル上の名草峠まで戻り、登り返して行く。少しの登りで、三角点標石の埋まる『名草山』山頂である。ここで、落ち葉の上に腰をおろして、楽しい食事とした。

●名草山山頂●
食事を楽しんでから、先へと進んで行く。気持ちいいコースが続く。少し登ると、大きな岩が現れた。岩の上からの展望は良かった。寺久保山と今歩いてきた山王山からの尾根が一望出来た。

●岩の上からの展望●
景色を見ていて、皆、なかなか動こうとしない。コースに戻り、歩いていくと、間もなく、祠の立つ『浅間山』山頂である。ベンチもあり、見晴らしのいいピークである。しばらく景色を眺めながら、談笑した。

●浅間山山頂●

●浅間山山頂と広がる風景●

8