いつ雨が落ちてきても仕方ないどんよりとした空模様だった。予報では、午後には落ちてくると言っていた。武蔵の低山でも歩こうと車を走らせた。嵐山に入り、寒沢山南側、山裾を走って行く。地形図を見て、遠山地区に鳥居の印が有り、車を向ける。まもなく、八幡宮の駐車場に着いた。右手上部に墓場が見える。支度をして、八幡宮に歩いた。

●八幡宮●
取り付きを探して周囲をウロウロする。左側に薄い踏み跡があり、追って行くと、溝になった道に出た。しかし、笹や小木が前を塞ぎ、手で分けながら登って行く。尾根に出ると、はっきりした道が現れ、右へと歩いていく。

●尾根道●
緩く登っていくと、間もなく、檜の立つ平らなピークになった。『寒沢山』山頂である。勿論、山名標識も三角点も無い、殺風景な小さなピークだった。

●寒沢山山頂にて●
寒沢山を降りてから、越生へと向かう。弘法山の南側を走り、取り付きを探して、行ったり来たりした。結果、〈土石流危険渓流〉の看板の立つ、山際沢に沿った道を見つけ、入口に車を止めた。

●山際沢に沿った林道入口●
林道を歩いていくと、やがて右手の尾根が低くなり、潅木をかき分けながら山に入っていく。雑木が蔓延り、歩きにくい。南へと薮を分けていく。

●薮を分けていく●
蜘蛛の巣も多い。汗も出てくる。この時期の藪漕ぎは大変である。篠竹も出てきた。やがて、ピークが見え、上り詰めると、三角点を見つけた。こんな藪の中に寂しそうである。『熊ノ谷』の名は、どこからきたのであろう。

●熊ノ谷山頂三角点●
車に戻り、南側に見えている、〈矢崎山〉に向かって、車を走り出す。山の下に〈矢崎山〉の説明板があったが、ここからでは登れそうにない。地形図を見て、南側に回ってみる。高蔵寺入口は分かったが、車を置くスペースが見つからない。女性が居たので、山へのみちを聞いてみた。しかし、道はないですとの答えだった。でも、高蔵寺のお墓から登れるかもしれないと言われ、そこから登って見ることにして、庭に車の駐車をお願いすると快く了承してくれた。支度をして、〈津久根区集会所〉脇から歩いていく。

●高蔵寺入口●
石段を登ると、高蔵寺の前に出た。立派なお寺なのに、入口が狭い。しかし、よく見ると、左側から車道が上がってきていた。

●高蔵寺●
鈴を鳴らし、手を合わせてから、車道を上がっていく。まもなく、お墓の前に出た。

●お墓への道に咲く、アジサイ●
右側から、山に入って行く。踏み跡は無かったが、尾根に上がると、踏み跡が続いていた。左へと高みを目掛けて、小枝を分けていく。

●尾根を西へと歩いて行く●
すぐに急な斜面になり、少しの上りで、丸い山頂に出た。ここだけ、丸く空が抜けていた。明るい『矢崎山』山頂だが、やはり、ここも展望は無かった。

●矢崎山山頂にて●
山をおりて、女性の家のチャイムを鳴らし、お礼を言ってから、南側に見える、〈金刀羅山〉を目指す。やはり、南側に走り、ゴルフ場入口の道路端に車を止めて、山への舗装道路を歩き始める。

●金刀羅山●
少し歩くと、大きな建物の前に出た。左側に〈薬師堂〉と書かれた柱が立っていた。

●薬師堂●
右側に石段があったので、上がってみる。しかし、すぐに墓場で終わってしまった。右端から山に入っていく。歩きやすい所を探して歩いていくと、立派な石段の山道に出た。右下には、鳥居が見える。

●参道●
石段が続き、石段が終わった所に〈三峰山〉の社が現れ、賽銭をあげ、頭を下げてから、今度は、木段を登っていく。やがて、鳥居が現れ、大きな社の前に出た。

●金刀羅神宮●
社の裏から更に登ると、小さな社が鎮座し、後ろの高み、『金刀羅山』山頂は、細長いピークになっていた。

●金刀羅山山頂にて●
すこし雨が落ちてきたので、迷ったが、もうひとつ行く事にして、〈五大尊ツツジ公園〉へと車を向けた。広い駐車場には、車は一台も止まっていなかった。

●五大尊ツツジ公園案内図●
支度をして、石段を上がっていく。次第に見晴らしがよくなってきた。石段が終わると、〈五大尊明王〉と書かれた堂の前に出た。

●五大尊明王堂●
手を合わせてから、山への道を探すと、堂の両側から道があり、山の中へと歩いていく。

●山道●
しばらく緩斜面を登っていく。尾根に出てから、右へと少し藪の煩い尾根を進んで行く。まもなく、薄暗いピークに出た。あまり居心地のいい『新道山』山頂では無く、写真を撮り、早々に下山をはじめる。途中から、ツツジ園へと歩き、休憩舎で、街並みや山々を眺めながら、休んだ。雨は、大したことは無かった。ふー、けっこう歩いた。

●新道山山頂にて●

●ツツジ公園と新道山●

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