昼になって、ドライブの積もりで、埼玉の鎌北湖へと向かう。土曜日とあって、道路は混んでいた。都幾川から毛呂山に入り、鎌北湖への道をクネクネと上がっていく。鎌北湖では、沢山の釣り人が、岸辺で糸を垂れていた。

●鎌北湖●
湖岸を右へと走っていく。駐車地を過ぎると二股になり、左折、〈林道権現堂線〉をドンドン高度を上げていく。何人もの走っている人に会った。〈北向き地蔵〉を過ぎ、少し走ると、道は、右下へと大きくカーブしている。左側に駐車余地があったので、車を止めて、地図を確認する。

●〈毛-25〉の看板の立つ、駐車地●
道路を少し下った所から、山に取り付けば、立てそうである。支度をしているあいだにも、ランナーが何人も過ぎて行った。レースでもやっているのであろうか。

●林道を下っていく●
取り付きを探しながら、のんびりと歩いていく。すると、驚いたことに、右端の木に〈スカリ山〉への標識が付けられていた。それ程、知られた山では無いと思っていたのだが。

●スカリ山入口の案内標識●
当然、藪漕ぎ必至の積もりだったが、楽しいハイキングが出来そうである。露岩の斜面を登っていく。一人、男性が下ってきた。つい、いつもの癖で、〈こんちわー〉と先に言ってしまった。男性は、口をモゴモゴと動かしたが、言葉にはなっていなかった。そのうえ、ニヤニヤ笑いながら、すれ違って行った。あーあ、なんだかなー。

●露岩の斜面を登っていく●
山道は、良く踏まれている。間もなく、右への斜面を登り始める。すぐに、小さなピークに出た。なかなか展望がいい。街並みや緑の山並みがを少し眺めてから、先へと行こうとすると、松の木に何やら白いものが付けてある。近づいてみると、右端の欠けた板に、『観音ヶ岳』と書かれてあった。どうやら、このピークにも名前があったようだ。

●観音ヶ岳山頂●
下って行くと、岩が出てきた。道は右側に続いている。細い尾根には、風が吹き抜けて気持ちがいい。

●細い尾根道が続く●
コルから道は、緩く登り始める。今日はまだ汗はあまりかかずに済んでいる。風を受けながら、ゆっくりと進んでいく。

●気持ちのいい山道●
直登をせず、左から回り込むように進んでいくと、〈スカリ山〉への標識があり、ピークへと登っていく。

●スカリ山への標識●
少しの上りで、展望のいい、『スカリ山』山頂に着いた。中央に三角点が埋設され、丸太で作られたベンチが周りに出来ていた。展望がいい。男性が、休んでいた。こちらを気にかける様子が無いので、こんちわー、と声をかけた。またまた、もぐもぐと何か言っているような声らしき音が戻ってきた。どうやら、一人静かな所を邪魔したようである。でも、なんだかなー。丸太のベンチに腰をおろして、タバコを吸った。フー、気持ちいい。今日も、小さな山探しの歩き、大成功! 感謝である。

●スカリ山・観音ヶ岳から●

●スカリ山山頂にて●

3