正月を迎える準備もほぼ終わった。少し歩こうと、馬頭に向かう。(しろうと山や)さんのHPに載っている進中山である。国道461号から大内の信号を右折、少し走り、左側にあった(大内公民館)の駐車場に車を入れた。駐車の許可をもらおうとしたが、誰も居なかったので、勝手に置かせてもらうことにした。

●大内公民館●
地形図を見てから、支度をし、すぐ左上の林道へと歩いていく。間もなく、右上への山道があり、山に入っていく。作業道の様だが、かなり荒れていて、道は、デコボコになっていた。やがて、作業道は終わり、斜面に取り付いた。

●急な斜面の登り●
すぐに汗が出てきた。ゆっくりと登って行く。薄い踏み跡があったので、追っていく。踏み跡は、真っ直ぐ上へと続いている。踏み跡には落ち葉が積もり、歩きにくいので、踏み跡に沿って両側の歩きやすい所を進んで行く。やがて、傾斜が緩くなり、ピークに着いた。

●進中山山頂にて●
辺りを探したが、山名標識も何も無かった。とりあえず、写真を撮り、御岳山への道を探す。踏み跡が尾根を緩く下っている。地形図を確認すると御岳山方向である。右手に女体山を見ながら歩き出す。

●明るい尾根道を行く●
間もなく、平らになり、方向がわからなくなった。低山ははっきりした尾根が無いので、方向決めが難しい。すると、杉の木にピンクのリボンが付いている。笹を分けながら追ってみる。赤テープを見つけた。良く見ると、薄い踏み跡が続いていた。

●赤のテープを追う●
笹が薄くなると、小さなコブを越え、杉の林の中のあるきになる。左へと細い尾根を歩いていくと、踏み跡は真っ直ぐ行くが、赤テープは右手の笹の中へと続いている。地形図を見る。御岳山近くに居るようだ。笹を分けて最高所へと歩いていく。ここにも何も無かった。

●御岳山山頂●
ここからの方向を探す。少し南に歩くと。踏み跡があり、テープがあった。斜面を進んでいくと、尾根になった。落ち葉の積もったはっきりした道が尾根の左側を真っ直ぐに続いている。左側に大きな山体が見えている。目指す、愛宕山の様である。

●左手に見える愛宕山●
尾根は次第に細くなり、左へと方向を変えていく。左下は深く落ち込んでいた。細い尾根上には、ずっと踏み跡が続いている。赤テープは見なくなった。小ピークを越えると、更に尾根は左へと続く。そして、登りになり、笹薮が現れた。深い笹の中に道は続いている。腰を落としてしばらく笹薮の中を登って行く。

●笹薮の中の登り●
ようやく笹が切れ、杉の林になった。右手の女体山を見ながら、一息つく。首筋に笹の葉が入って痒い。少し歩くと、踏み跡は無くなった。先が分からない。ウロウロしていると、(大管)と刻まれた石柱を見つけた。真っ直ぐに進んでみる。右側に社が見えた。尾根に乗ると、はっきりとした踏み跡があった。右へと進んでいくと、社の前に出た。

●愛宕神社●
一服してから、山頂を目指して、尾根を戻り、笹の中を進んで行く。倒木を越し、笹を分けて進んでいくと、笹の切り開きの中に三角点を見つけた。RKさんの標識も付けられていた。展望は全く無い。三角点を写真に収めてから、笹薮の中を裏側に歩いてみたが、やはり、ここがピークで、先は斜面が下っていた。
神社まで戻り、しばらく汗を冷やした。それにしても凄い汗である。丁度、女体山の上で陽が眩しく輝いていた。しかし、難しい尾根だった。しばらく休んでから、下りに掛かる。参道は急な斜面で二本のトラロープが下がっていた。笹の中をジグザグに降りていき、枯れ沢になると踏み跡は消えたが、右岸に移ると道が現れ、民家の庭の端に出た。川を写真に撮ろうとポケットに手を入れて気がついた。アレッ、カメラが無い!!
考える。神社で休んだ時だろうか、とにかく探そうと、下りた道を登り始めた。神社の周りを探したが無い。更に三角点まで歩いていく。無い!! 考える。もしかしたらと、笹薮の中へと入っていく。有った、笹薮の中に落ちていた。神社まで戻り、長い休憩を取った。反省しきりである。次の山に行く気力は消えてしまった。時間も無い。あーあ。

●愛宕山山頂●

●愛宕山●

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