一昨日出かけた大網山、どうも違う様な気がして、更に詳しく調べてみた。やはり、違っていた。樺崎八幡宮へと抜ける林道の西側だった。何を勘違いしたのか、左側と思い込んでしまったのだった。予約した、車のオイル交換が済んでから、再び、大網の集落へと走る。山は分かったが、取り付きを探して、行ったり来たりした。民家の庭に居た人に聞いたが、そんな城跡も山も知らない、と言われた。一旦西側に回ったが、取り付き場所が見つけられず、再び東側に戻り、林道端に車を止めた。

●駐車地●
取り付きを探しながら道路を北へと歩いて行く。右手、工場の先に墓場が有り、その反対側の笹薮から山に入った。すぐに雑木の斜面になり、落ち葉を踏んで少し登ると、細い尾根に出た。尾根上は、小木が煩く生え、露岩もある。

●細い尾根●
煩い小枝を払いながら進むと、すぐに露岩の登りになった。細い岩混じりの尾根を上がって行くと、木々の間からだが、両側に景色が見られる様になってきた。左には、一昨日、間違って歩いた236m峰、その右手には、寺久保山、そして、山王山が見える。

●160m峰への露岩の登り●
前方に山が見える。目指す、大網山の様である。両側の切れ落ちた尾根を進んで行く。160mピークから斜面を下っていくと、笹が出てきた。笹を分けて少し進むと、深い堀切らしい落ち込んだ場所になる。

●深い堀切●
堀切を越えると、檜の植林になった。左手の笹を避けながら、右から回り込んでいく。しかし、密な笹薮はなかなか切れない。

●檜の植林帯●
薄く踏み跡があったが、すぐに消え、笹と雑木の藪に突入である。小枝を分けて歩きやすい所を登って行く。所々、笹が折れている。人が入った様である。しかし、煩い藪である。

●藪漕ぎ中●
笹が消えると、明るい雑木の斜面になり、少し登ると、見晴らしのいい山頂の肩に出た。安蘇の山並みや田畑の広がりの中に家並みが眺められた。何か、気持ちの落ち着く風景である。

●西方の風景●
気持ちいい場所なので、しばらく休んでしまった。山頂を目指して歩き始めるが、一面笹に覆われている。何処がピークか分からないような、平らな細長い山頂部が続いている。小さな堀切を過ぎ、少し歩くと、最高所の様な場所になり、記念撮影とした。すぐに先程の展望のいい場所まで戻り、しばらく風景を眺めながら、のんびりとした。『大網山城跡』、やっと辿りつけた、そんな思いに、口元がチョコッと緩んだ。今日も、好日なり。

●大網山山頂にて●

●大網山●
帰り道、佐野市内の毛呂山公園に寄った。佐野市のHPには、小さな山と書かれている。(毛呂山老人福祉センター)の駐車場に車を入れ、右側、金網に沿って上がって行く。金網の中では、鹿がじっとこちらを見ている。10頭以上いる。案内板に、金華山から鹿を連れてきて、昭和51年に公園としたと書かれている。狭い山頂は木々の立つ、なかなか気持ちのいい場所である。数十年前に着た筈なのだが、忘却の彼方である。

●毛呂山老人福祉センター●

●鹿さん●

●毛呂山山頂●

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