天気がいいので、日光へとドライブに出かけた。東北道から日光有料道路を走り、イロハ坂をクネクネと上がって行く。雪は殆ど消えている。男体山が大きな山体を見せていた。中禅寺湖畔からは、社山が形のいい三角形を見せている。まだ、雪がけっこう見えている。実に気持ちがいい。まだ、何処に登るか決めてない。とりあえず、竜頭の滝上の駐車場に車を入れた。一台、軽が止まっているだけで、ガラガラである。地形図を持って湯川沿いの道を歩き出す。湯川の流れがとても綺麗だ。(しゃくなげ橋)から道路に出、のんびりと辺りを見回しながら歩いていく。(高山)の標識があり、ここで、山を決めた。高山への道を歩き出す。こんなに立派な道が出来るなんてと、関心しながら進んでいくと、次第に残雪が出てきた。道標の立つ高山分岐で木の根に腰を下ろし、少しの間、のんびりとした。地形図を見て、ここから、稜線に上り、尾根を進んで、(冠山)に行くことに決めた。1617m峰へと斜面を上がって行く。左から回り気味に登り、予定通り、1617m峰の南側の稜線に出た。雪の上を少し歩き、間もなく、左下へと方向を変える。小木の藪が少し有ったが、それ程煩くは無く、登り返すと、又残雪が出てきた。少し下り1589m峰に登り返していく。右手に雪を被った山並みが美しい。残雪上を歩いて行き、ここで、又、左下の尾根へと方向を変える。暖かい陽射しを浴びながら、落ち葉を踏んでいく。コルから、尾根に上がらず、右側をトラバース気味に進んで行く。尾根を真っ直ぐ行ってしまうと、(冠山)に辿り着けないので、岩尾根の右下を慎重に進んで行く。急斜面のトラバースは少し緊張した。やがて、細い尾根上に出た。中禅寺湖と男体山が眺められた。下は崖になっている。細い尾根を進み、稜線に登り上げてから、左へとシャクナゲの枝を分けながら進んで行く。なかなか三角点が見つからない。三角点は、南端に埋まっていた。四つの石に囲まれていたが、標石は落ち葉に隠されていた。落ち葉を取ると、点名冠山四等三角点金属標が顔を出した。石に腰を下ろして、お握りを頬張った。静かだ。時折、観光船の修理でもしているのであろうか、カーン、カーンと音が響いてきた。さて何処に下りようかと地形図を出し、南の尾根を下ることにした。
明るい尾根を千手ヶ浜に下り、湖畔の桟橋に腰を下ろして、しばらく寄せる波を楽しんだ。水鳥がゆったりと波間に浮かんでいる。握り飯を食べてから、桟橋に大の字になった。暖かくて、まっこと、気持ちいい。しかし、誰も来ない。帰りは、何処を歩こうかと考えたが、結局、最短の湖畔の遊歩道を歩くことにした。整備された道は楽でいい。菖蒲ヶ浜から竜頭の滝に歩き、駐車場に戻った。車は愛車一台しか無かった。着替えてから、端のベンチに座り、しばらく男体山を見上げていた。しかし、今日は、地図と磁石の睨めっこだった。緊張感のある、いい山歩きが出来た。感謝!!

●竜頭の滝上駐車場●

●湯川に沿った遊歩道●

●湯川の流れ●

●しゃくなげ橋●

●道路歩き●

●高山入口●

●高山(左)と遊歩道●

●右手に、湖上山が顔を見せる●

●残雪が出てきた●

●高山分岐尾根●

●1617m峰への登り●

●1617峰南側の稜線●

●明るい稜線を進む●

●1589mピーク●

●1589m峰南側の尾根●

●緊張したトラバース●

●崖上尾根からの男体山●

●見つけた!!●

●冠山山頂にて●

●千手ヶ浜から見た、男体山●

●中禅寺湖畔遊歩道●

●赤岩の上にあった、図根点標石●

●赤岩からの展望●

●竜頭の滝●

3