埼玉山梨県境の唐松尾山を歩こうと、連れてってくれと言う四人を乗せ、高速に乗る。青梅街道をひた走り、一ノ瀬林道に入り、(見晴らし屋)さんの駐車場に車を入れる。500円を支払い、(将監小屋)への林道を歩き出す。クネクネと少し歩き、分岐から、(七ッ石尾根)に入る。尾根道は急な登りも無く、しばらく樹林の中を進んでいくと、分岐道標の立つ(山の神土)に着いた。気持ちいい風を受けながら、休憩を取る。
西御殿岩の南側を歩いていくと、分岐になり右折、踏み跡を追って登って行く。しっかりした踏み跡ではなく、虫に悩まされながら、慎重に上がって行く。間もなく、現れた岩場を登り上げると、展望のいい『西御殿岩』だった。丁度昼になったので、岩に腰を下ろして、食事とする。吹き上げてくる風が心地よかった。少し雲が多くなってきたので、心配である。
(西御殿岩)を後にして、笹の中の細い踏み跡を追っていく。尾根に上がり、小笹の中の道をしばらく進み、少しの登りで、『唐松尾山』山頂に登りついた。少し先に三角点が有り、山名標識も二つ木に付けてあった。樹林の中の展望の無い、ピークだった。
一休みしてから、少し戻り、急な斜面を下っていく。岩がけっこう多い。間もなく、平らな尾根歩きになり、気分がいい。(奥秩父緑の回廊)の看板を幾つも見かけた。三国峠から入った尾根にも(緑の回廊)の看板があり、いい響きだと感心したものだった。富士山の近くの山でも見かけた記憶があるが、山の名を忘れた。
シャクナゲの多いピークを三つ程越し、笹を分けて、『黒槐ノ頭』に立った。一面笹のピークで、あまり眺めは良くなかった。辺りを見回したが、山名標識は何処にも無かったが、GPSで確認、ここが山頂に間違い無かった。
水分補給してから、登山道に戻り、更に先へと笹の中の細い踏み跡を辿っていく。ドンドン下っていき、コルから、少し登り上げていくと、(笠取山)への道標の立つ分岐になった。どうしても、登りたいと皆が言うので、一服してから、『笠取山』山頂に立った。夕立を心配していたが、見上げた空は大人しく、どうやら、大丈夫の様である。ここまで、こられたことで、皆、大はしゃぎだった。
5km近くの道を中島川橋登山口まで歩き、車道を歩いて、駐車地に戻った。冷たいジュースを買って飲んでいると、(見晴らし屋)の女性が、揚げたての暖かい天婦羅を(食べて!)と出してくれた。これが実に美味しかった。自分で作ったと言うカボチャの天婦羅だった。女性としばらく和名倉山や西御殿岩、将監小屋の話などをしてから、丁重に頭を下げ、車に戻った。思い出多い、山行になった。

●見晴らし屋さん、駐車場●

●林道歩き●

●七ッ石尾根分岐●

●七ッ石尾根を進む●

●西御殿岩が見えてきた●

●山ノ神土●

●岩場の登り●

●西御殿岩頂上●

●唐松尾山を眺める●

●唐松尾山への登り●

●唐松尾山山頂●

●緑の回廊を歩く●

●コキンレイカ●

●笹を漕ぐ●

●黒槐ノ頭山頂●

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