足尾にでも行こうかと、玄関まで行き、いや、檜原村の臼杵山にでも行ってみよう。遅い時間だが、歩けるだけ歩いてみようと、急遽行く先を変え、高速に乗った。圏央道を(あきる野)インターでおり、五日市街中を走っていく。両側には、出店が並び、今日は秋祭りらしい。登山口を探しながら、檜原街道を進んで行く。結局、(十里木)からの入口は分からず、車を止めるスペースも無い。しばらく走り、檜原村に入る手前、山際に一台分のスペースを見つけ、即、駐車した。
地形図を出し、登山口を探すのも面倒なので、中山沢に沿った尾根を登る事にした。支度をして斜面に取り付くと薄い踏み跡があった。追っていくと、堰堤で踏み跡は消えた。左の斜面を登り、細い尾根に上がると、薄いが、踏み跡らしきものが続いている。ザラ土の急な斜面は登りづらい。
しばらく登って行くと、広い斜面になり、斜度も緩くなった。しかし、踏み跡は消えた。忠実に尾根を外さないように登って行く。最後の急斜面を登りきると、はっきりした山道の続いた茱萸尾根に飛び出した。木の根で一服する。今日は暑くて、かなりの汗が出ている。
臼杵山に向かって、トラバース道は使わず、尾根を歩いて行く。幾つかのアップダウンの後、道標の立つ分岐に登りついた。北側に社があり、手を合わせてから、木の根に座って、空いた腹に稲荷を入れた。社は稲荷様の様で、両側に狐さんが鎮座していた。静かでなかなか気持ちがいい。風も適度に流れてくる。
『臼杵山』山頂は、少し下り、登り返すと、すぐだった。見晴らしがいい。五日市の町並みであろうか、山間に広がっている。気持ちいい風を受けながら、さて、これからどうしようかと考えた。市道山まで行ったら、暗くなる。次回にして、元来た道を戻り、戸倉城山まで歩くことにした。
帰りは、尾根は歩かず、トラバース道を歩いていく。しかし、風が爽やかである。登りついた尾根を過ぎ、しばらく歩くと、道標の立つ、(荷田子峠)に着いた。帰りは、ここから降りようと思いながら、先へと進んで行く。振り返ると、先ほど越えて来た、『茱萸の木山』が大きな山体を見せている。
小さなアップダウンの後、少しの岩場の急登で、『盆堀山』山頂に着いた。下っていくと、十里木への道が゛左へと下っていく分岐に出た。荷田子峠まで戻るのはやめて、ここから下ることに変えた。暗くなっても、道路を歩いていけば、駐車地まで問題ない。
二つの送電線鉄塔を過ぎ、朽ちた階段が終われば、三角点のある『戸倉城山』山頂だった。ベンチが幾つも据えられていて、見晴らしもいい。眼下に五日市の町並みが眺められる。ベンチに座って、しばらくのんびりした。やはり、朝早く来ないと駄目だな、そんな事を思いながら、サンドイッチを口に運んだ。

●駐車地●

●急斜面の尾根を登る●

●登山道に出た●

●茱萸尾根を振り返る●

●頭上に注意の標識●

●ヤマハギの咲く道●

●臼杵神社●

●臼杵山山頂にて●

●北東側の眺め●

●荷田子峠●

●茱萸ノ木山を振り返る●

●コウヤボウキ●

●鉄塔下の道●

●戸倉城山山頂にて●

●城山からの眺め●

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