今日も朝から、素晴らしい天気になった。昨日の強い風はやんだ。遅い時間だが、何処か歩こうと車に乗った。走らせながら、足尾に行くことにした。粟野から粕尾峠を抜けていく。山々は素敵な秋色をしている。備前楯山から吹所山に行くつもりだったが、足尾に入り、気持ちを変えた。
わたらせ渓谷鉄道を潜り、右に曲がって少し走り、右にカーブした広みに車を止めた。予定を変え、長坂山から水山、そして、猿沢山を歩くことにした。気温は上がり、けっこう暖かくなってきた。もちろん、時間が遅いので、二時を引き返す時間とした。
道路を少し戻り、(庚申塔)のある所から山に取り付いた。凄い急斜面が待っていた。直登は厳しいので、ジグザグに斜面を登って行く。仕事道らしい踏み跡があり、踏んでいく。以外と時間が掛かって、尾根上に出た。
樹林の中、尾根を登って行く。石がゴロゴロしていたり、倒木もあった。やがて、806m標高点に着いた。このピークが『長坂山』の様である。端にはアンテナが立てられていた。緩く下り、登り返していく。三角点ピークになり、左へと尾根を進んで行く。
すぐに、右への尾根になり、藪も出てきた。左側の崩れた所から、庚申山の山並みが眺められた。しばらく尾根を進み、長い急な登りで、『水山』山頂に着いた。北側に歩くと、展望が良く、目の前に奥水山が立ち、左奥には、庚申山の山並みが広がっていた。
紅葉した山々の眺望に、腰を下ろして、時間が無いと分かっていたが、30分以上も眺めていた。静かで実に気持ちがいい。素晴らしい風景を見ていると、何か得をした様な気分になった。以前は、この水山を知らず、目の前の奥水山まで歩いて、備前楯山に戻ったことがある。
気持ちいい時間を過ごしていると、急に冷たい風が吹いてきて、思わず、腰を上げた。水山を下り、地形図を見ながら、左に伸びる尾根に歩いていく。しばらく下っていくと、左下に平らな場所が見えてきた。
建物が立っていた様な地形だった。更に下っていき、小さなピークに登り返す。この辺りがそうかなと思いながら、更に歩いて、細木の藪のピークに立った。引き返し、手前のピークで写真を撮った。この辺りが『猿沢山』の様である。標高は合っている。
北に赤や黄色に染まった山肌を見せて、有越山が見えている。水分を補給してから、元来た尾根に戻り、下っていく。時々、鹿が凄い勢いで目の前を横切っていく。最後の急斜面を下っていくと、わたらせ渓谷鉄道の電車が通り、乗客がこちらを見ているのが分かった。どう思ったのかな、などと思いながら、駐車地に戻り、時間の無い、慌しい山歩きを、無事終わった。

●駐車地●

●庚申塔の石碑の立つ、取り付き場所●

●急な斜面●

●尾根上に着いた●

●左側の展望●

●長坂山山頂●

●尾根を進む●

●三角点ピーク●

●崩壊地からの庚申山●

●水山山頂●

●奥水山●

●庚申山の山並み●

●猿沢山●

●狂い咲き●

●猿沢山山頂にて●

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