ぬくぬくといい気持ちで、つい寝すぎてしまった。7時を過ぎている。洗顔し、車を発進させる。雲が多く、雨の降りそうな空模様である。新清水インターでおり、富士川沿いにある(白鳥山森林公園)へと車を走らせる。
富士川沿いに車を進めたので、なかなか入口が分からない。グルッと山を回る道を走り、やっと入口を見つけた。ゴルフ場脇を走り、トイレと東屋の立つ道路終点の駐車場に車を入れた。風があり、かなり寒い。
道路を少し戻り、大きな看板の立つ登山口から山に入って行く。階段が続き、間もなく東屋が現れ、『白鳥山』山頂に着いた。三角点は右側の高みに埋まっていた。少し先が展望所になっていて、富士山が大きく眺められた。と言っても、半分上は雲の中だったが。風が冷たくて、すぐに山頂を後にした。
次の山を何処にしょうかと迷ったが、(高ドッキョウ)と(貫ヶ岳)に決め、時間も無いので、どちらか一つ立てればいい、そんな思いで、樽峠を目指して、車を走らせた。樽峠が近づくにつれて悪路になり、ギーギー、ギシギシと車体がきしみ、今にも分解するのではと思うほどだった。途中、ゲートは無く、樽峠登山口まで何とか入ることが出来た。
沢を三度渡り、沢に沿って進み、途中から右手の斜面に上がり、ジグザグに登って行く。更に沢を越え、右岸に渡り、ジグザグに登って行くと、林道に出、道標に従って斜面を登って行くと、顔の無くなった石仏の鎮座する(樽峠)に登りついた。
道標に、(高ドッキョウ2H)と書かれている。時間的に一つしか登れないな、そう思いながら、広い尾根道を歩き出す。間もなく登りになり、笹のピークになった。下ってからも、小さなピークを幾つか越えていく。岩場も少し出てきた。小さなアップダウンが続き、けっこう汗をかく。
30分近く歩いたコルから、最後の登りにかかったが、これが長くきつい。ついに足が止まり、深く息を吸い込んで、再び上りだす。やっとのことで登りついた肩から、右へと少し歩くと、眺望のいい『高ドッキョウ』山頂だった。三角点があり、道標が立ち、(山梨百名山)の標柱も立てられていた。倒木に腰をおろし、しばらく休んだ。
汗が冷えて寒くなってきた。おまけに小雨がぱらついてきた。腰を上げ、樽峠まで戻り、しばらく雨の様子を見たが、次第に強くなってきたので、時間的にも無理と判断し、貫ヶ岳は割愛し、下ることにした。薄暗い杉林を下り、登山口に着いたときに、雨が音を立てて落ちてきた。白鳥山に行かず、まっすぐここに来ていれば、両山立てただろうな、そんな事を思いながら、濡れた衣服を着替えた。天気が予想と違ったが、充実した嬉しい山歩きが出来、満足ではある。さて、帰ろう。

●白鳥山森林公園駐車場●

●白鳥山登山口●

●階段が続く●

●ツバキ●

●東屋●

●富士山遠望●

●白鳥山山頂にて●

●白鳥山●

●樽峠登山口●

●登山道●

●樽峠●

●尾根道●

●アップダウンが続く●

●長くきつい最後の登り●

●高ドッキョウ山頂にて●

●高ドッキョウ●

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