木の剪定をしてから、どこかに行きたくなった。以前に地図を見ていて見つけた(大鹿沼山)が頭に浮かび、遅い時間だが、出かけることにした。東北道を白河インターでおり、国道289号を下郷へと走る。甲子トンネルを抜け、道の駅を過ぎて間もなく左折、細い林道を走っていく。
観音沼の駐車場は、一台分の駐車スペースしか空いていなかった。南に、少しの雪を残した三倉山の山並みが見える。地形図を見てから、支度を始める。西へと道路を少し歩くと、(松川街道遊歩道 野際入口)の標柱があり、地形図の破線に間違いないと、下草の生えた道へと入って行く。
チゴユリを見ながら、山道を進んで行く。気温が11度と肌寒く、風も少しヒヤッとした。やがて、道は二股になり、勘で左を選ぶ。しばらく歩いていくと、道は下り始めた。地形図では、破線上に三角点があるようだが、見当たらない。行ったり来たりしたが、分からない。ここでGPSのお世話になる。
遊歩道を離れ、小木の薮を南に分けながら進んでいくと、お馴染み(三角点を大切にしましょう)と書かれた白い杭を見つけた。しかし、三角点標石が無い。良く見ると、倒木の下になっていた。何方も訪れないようである。写真に収めてから、小木を分け、最高所に立った。人工物は何も見当たらなかった。
駐車地まで戻り、そのまま進んで、観音沼へと歩いていく。レンゲツツジやウラジロヨウラク、ドウダンツツジなどがお出迎えである。トイレの上方に赤崩山が見える。もう一度、虫の居ない時期に登りたい山である。
湖畔に下りると、岸辺近くに白い花が沢山咲いていた。カメラを向けていた女性が居たので、聞いてみると、やはり、ミツガシワだった。静かな湖面に観音山が姿を映している。いい風景である。雪の中、懸命に登った山である。
新緑の匂う斜面にベンチがあり、座って三色パンを頬張った。木々の緑が風に揺れてとても気持ちがいい。雲が凄い勢いで飛んでいく。雲が去った後には、真っ青な空が広がった。美しい自然の一コマである。移り行く風景を肌で感じながら、一時間もボーっと過ごしてしまった。ようやくに腰を上げ、駐車地に向かった。

●駐車地●

●駐車地からの三倉山の山並み●

●松川街道遊歩道入口●

●遊歩道●

●石碑のある二股●

●二股を左へ●

●小木の薮を分けて行く●

●大鹿沼山山頂の三角点●

●大鹿沼山最高所にて●

●観音沼入口●

●ウラジロヨウラク●

●キバナレンゲツツジと観音山●

●ドウダンツツジ●

●観音山と赤崩山●

●観音沼と観音山●

●ミツガシワ●

●新緑の沼畔●

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