熊本で鎌倉と川村くんと3人でラーメンを食べに行ったときのことです。
その日は夜公演で終演後「中々(なかなか)」という鎌倉、オススメのとんこつラーメンの店に案内してもらいました。
店に入った瞬間に「たかかね〜!」というおばさんの声が聞こえ、何ごと?と、
ここの店はそんなに値段が高いのかと。
すぐ、「たかかね〜、身長いくつあるとね?」。
どうやら、おばさんは川村くんが大きいことに驚いているらしく、「たかか〜!」と言ったようで、「たかか!たかか!」を連発して、
更に「いや〜ホントたかい!今まで会った人ん中で一番よ!お兄ちゃん!!」とかなり興奮気味。
確かに川村くんは186センチの長身でスラッとしたスタイルだから、とても背が高く見えるんです。
186ですから、実際高いんですけどね。
ここで僕は「あっ!佐藤だ…」と「佐藤がいる」と思ったんです。
佐藤正和の18番…おばちゃんキャラ。
「宇宙の仕事」でも僕の役ベンゾーのお母さんとして出てた「佐藤のおばちゃん」
「あっ実際いるんだ〜」って思いましたね。
おばさんは僕らが席についたあとも「いくつあると?いくつあると?」と聞いてきます。
川村くんも、よせばいいのに「195です」サバ読んで答えるもんだから、おばさんの興奮は更にUP!
「何かやるとるの?」
「バスケです」と川村くん。
「んっ?役者でしょ!役者だよね、キミ」
でも、おばさんはその答えに納得したらしく、「そうか、バスケね〜」と頷いています。
まっ、納得してるならいいのか…。
そして次のターゲットは鎌倉。
「お兄さん、リッパなヒゲね〜顔もよかし!」と続き、しばらく川村くんと鎌倉をいじった後、「あっ、お兄さんも誉めないかんね」といい、いよいよ僕の番。
一瞬、間があいた後
「ん、髪が長くてよか…」
「えっ、そこ?…髪、そんなに長くないんだけど…」
こんなとこも、佐藤のおばちゃんっぽい…。
九州に来て初めて、佐藤のおばちゃんはリアル芝居なんだと、知りました。
ディフォルメして大げさにやってたワケではなかったんだ…。
今まで勘違いしてて、ゴメンね。
それにしても、あのおばさんパワフルで気持ち良かったな〜。

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