2005/9/18
ニューオーリンズ エッセイ
昨年12月にニューオーリンズに行ってクリスマスを過ごした。「たにわき日記」でもご紹介したように、50年ぶりの雪が南部ニューオーリンズに降り、ホテルの支配人も友達に電話をかけて大はしゃぎ、客の相手をしてくれなかったのを思い出す。それからわずか半年、台風カトリーナの影響で街は壊滅的な被害を受けたという。
日本のマスコミでも報道されているけれど、例えばABCニュース「ナイトライン」などを聞いていると、アンカーの政府関係者に対する質問は遠慮会釈がない。「要は何も策を講じなかったということではないですか」-----FEMA(連邦緊急事態対応庁)の責任者に対する質問だ。
その後も、州兵は出動準備を完了していたのに命令手続きで遅れたという事実、緊急避難先のスーパードームでの略奪・暴行、下院議員が州兵を動員して自宅の荷物を取りに帰ったという公私混同、老人ホームでの30数名の水死など、到底考えられないような事態が明らかになっている。
あの美しかったニューオーリンズの町を取り戻すのには数年を必要とするだろう。あの陽気に雪にはしゃいでいた人たちの事を思うと、胸が痛む。ニューオーリンズの一日も早い復興を祈りたい。ABCニュースでニューオーリンズの牧師さんの説教が流れていた。「どんな1日だって、かならず前の日よりはいいことがある。」-----その前向きな言葉に素直に感動した。
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日本のマスコミでも報道されているけれど、例えばABCニュース「ナイトライン」などを聞いていると、アンカーの政府関係者に対する質問は遠慮会釈がない。「要は何も策を講じなかったということではないですか」-----FEMA(連邦緊急事態対応庁)の責任者に対する質問だ。
その後も、州兵は出動準備を完了していたのに命令手続きで遅れたという事実、緊急避難先のスーパードームでの略奪・暴行、下院議員が州兵を動員して自宅の荷物を取りに帰ったという公私混同、老人ホームでの30数名の水死など、到底考えられないような事態が明らかになっている。
あの美しかったニューオーリンズの町を取り戻すのには数年を必要とするだろう。あの陽気に雪にはしゃいでいた人たちの事を思うと、胸が痛む。ニューオーリンズの一日も早い復興を祈りたい。ABCニュースでニューオーリンズの牧師さんの説教が流れていた。「どんな1日だって、かならず前の日よりはいいことがある。」-----その前向きな言葉に素直に感動した。

2005/9/17
「融合するネットワーク」発売中です! 著作

拙著「融合するネットワーク-----インターネット大国アメリカは蘇るか」(かんき出版、1890円(税込))が先週発売されました。いざ発売されても、なかなか書店に並ばないものだと実感。しかし、発売から数日経つと、「あそこで見た」ぞ、とか、「ここで見たぞ」といった、まるで熊でも見てきたかのような情報をあちこちからいただいた。これは嬉しいものであります。
自分でもどんな感じかと、週末に新宿の本屋へ。あらうれし。ルービン回顧録の横に平積みになっておるではありませんか。しばらく、すこし離れたところで別の本を見ながら、こっそりと誰か本を手に取る人がいるかどうか見てましたが、なかなか、それが。。。アマゾンではどんな感じかと見てみると、これまた、売り上げ順位2万なんとかとのこと、これまた気の遠くなるような数字であります。
でも、仕事でお目にかかった方に「買いましたよ、本」と言っていただくと本当に嬉しいもの。ぜひお近くの書店で手にとってご覧になってください。自分で言うのもなんですけど、インターネット政策に興味のある諸氏には結構いけると思いますよ。

2005/9/17
iポッド狂騒曲 エッセイ
もともと音楽なしには生きられない「ロック人間」の私としては、アップルのiポッドの登場は人生を変えたといっても過言ではない。そう、言い切っちゃいます。
そんな私がワシントンDCから日本に帰ってきてものすごく淋しく感じたのは、アップルのITMS(iチューンミュージックストア)が無かったこと。アメリカのITMSにアクセスして曲を購入するにはアメリカ発行のクレジットカードが必要。もちろん友達を経由して購入したプリペイドカードがあればOKだけれど、これも手間。結局、日本でITMSが早く始まらないかなぁと思っていた。
そんな淋しい日々の中、メインのPCのITMSのソフトが機能しなくなった。なせか急にiポッドを認識しなくなったのだ。まるで「はて、どちら様でたかねぇ」と息子に真顔で訊ねる痴呆性老人の父親のような感じ。これはパニック。なにせ1日でも音楽なしに電車に乗ることができないこの私。どうしたもんか。アップルのHPを見ながらあれこれやってみたけど、結局ダメ。街を歩いている人が首からiポッドシャッフルをぶら下げているのを見るだけで、「あぁ、何のトラブルもないのね、いいなぁ」と上目遣いに見ておりました。向こうからみれば、単に目つきの悪い中年のおっさんに過ぎなかったことでありましょう。
さてさて、仕方がないので、これまでディスクに保存した渾身の2000曲近い曲ファイルを全てもう1台のラップトップにコピーしてそちらをマザーPCにすることとした。その手間たるや、大変でした。仕事で会う人には「うーん、これからはポッドキャスティングの時代ですねぇ」とか言っておきながら、自分はPCのスクリーン上で「プログラムに重要な障害が発生しました」とか言われて、ほんと、パニック状態となっていたわけであります。「そうか。やっぱり重要な障害なんだよなぁ」と深刻な顔をして、考え込んでしまう私。
ところが。ところがであります。アップルが「iポッドナノ」を発売し、ITMSも新バージョンが登場。もしかしたら、と本日ITMSの新バージョンをダウンロードしてみたところ、アラ嬉し、障害が解消してしまいました!こりゃ、めでたい。ささいなことなのだけれど、私は明日から再びIT専門家として生きて行きたいと思う。おほほのほ。
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そんな私がワシントンDCから日本に帰ってきてものすごく淋しく感じたのは、アップルのITMS(iチューンミュージックストア)が無かったこと。アメリカのITMSにアクセスして曲を購入するにはアメリカ発行のクレジットカードが必要。もちろん友達を経由して購入したプリペイドカードがあればOKだけれど、これも手間。結局、日本でITMSが早く始まらないかなぁと思っていた。
そんな淋しい日々の中、メインのPCのITMSのソフトが機能しなくなった。なせか急にiポッドを認識しなくなったのだ。まるで「はて、どちら様でたかねぇ」と息子に真顔で訊ねる痴呆性老人の父親のような感じ。これはパニック。なにせ1日でも音楽なしに電車に乗ることができないこの私。どうしたもんか。アップルのHPを見ながらあれこれやってみたけど、結局ダメ。街を歩いている人が首からiポッドシャッフルをぶら下げているのを見るだけで、「あぁ、何のトラブルもないのね、いいなぁ」と上目遣いに見ておりました。向こうからみれば、単に目つきの悪い中年のおっさんに過ぎなかったことでありましょう。
さてさて、仕方がないので、これまでディスクに保存した渾身の2000曲近い曲ファイルを全てもう1台のラップトップにコピーしてそちらをマザーPCにすることとした。その手間たるや、大変でした。仕事で会う人には「うーん、これからはポッドキャスティングの時代ですねぇ」とか言っておきながら、自分はPCのスクリーン上で「プログラムに重要な障害が発生しました」とか言われて、ほんと、パニック状態となっていたわけであります。「そうか。やっぱり重要な障害なんだよなぁ」と深刻な顔をして、考え込んでしまう私。
ところが。ところがであります。アップルが「iポッドナノ」を発売し、ITMSも新バージョンが登場。もしかしたら、と本日ITMSの新バージョンをダウンロードしてみたところ、アラ嬉し、障害が解消してしまいました!こりゃ、めでたい。ささいなことなのだけれど、私は明日から再びIT専門家として生きて行きたいと思う。おほほのほ。
