谷脇康彦(たにわき・やすひこ)  84年、郵政省(現総務省)入省。OECD事務局(在パリ)ICCP課(情報・コンピュータ・通信政策課)勤務(87-89年)、電気通信局事業政策課課長補佐(93-97年)、郵政大臣秘書官(99-00年)、電気通信局事業政策課調査官(00-02年)、在米日本大使館ICT政策担当参事官(在ワシントンDC、02-05年)、総合通信基盤局料金サービス課長(05-07年)、同事業政策課長(07-08年)を務め、08年7月より現職。ICT政策全体の総括、通信・放送の融合・連携に対応した法体系の検討、ICT分野の国際競争力向上に向けた施策展開などを担当している。著書に「世界一不思議な日本のケータイ」(08年5月、インプレスR&D)、「インターネットは誰のものか」(07年7月、日経BP社)、「融合するネットワーク」(05年9月、かんき出版)。日本経済新聞(Nikkei Net) ”ネット時評”、日本ビジネスプレス”ウォッチング・メディア”などへの寄稿多数。

2005/11/23

進化してますか?  エッセイ

 最近「ブログ見ましたよ」と言われることが多い。続けて「でも、最近更新されてませんねぇ」。そうなんです。ブログがwebとlogの合成語、いわば日記のインターネット版、書き続けることに意味がある、しかも簡単-----てなところなのはわかっている。しかし、ダイエットがうまくいかないように、発毛促進がうまくいかないように、ブログを書き続けるというのは結構大変なこと。人気ブロッガーの皆さんはホントすごい。
 さて先日、コンピュータの草創期から携わってこられた方のお話を伺う機会があった。その方の興味深いお話を聞きながら、自分自身、コンピュータとどう付き合ってきたのか、改めて考えた。純粋事務系、物理学ダメダメの谷脇の事、大したことはないのだけれど、思い起こしてみると、結構「遍歴」している。
 コンピュータに初めて触れたのは大学の大型コンピュータだった。富士通のFACOM230-25。パンチカードでプログラムとデータカードを打ってた。それがMシリーズになって、すごい、カードがなくなって画面上でプログラミングができるようになった。ちょっとしたワープロみたいなこともできる。何だか自分が偉くなったような気がした。その間、パソコンもいろいろ触った。文系なのにパソコンクラブに入っていたので、TRS80とかPET2000とかMZなどに触れていた。PETはほとんどインベーダーゲームの機械となっていて、キーボードの特定のキーが甘くなっていたことを思い出す。UFOが登場したときに興奮して連打するから。ね。そしてNECのPC8000シリーズの登場。これは革命的でした。こんなに使いやすくて賢いPCがあるのかと思った。
 就職して最初の職場には日経のオンラインサービスがあって、経済統計をXYプロッター(マジックが紙の上をグイグイ動いて絵を描いてくれる、いかにも「仕事してるもんね、俺」という機械)でいっぱい描いて楽しんだり、8インチのフロッピーの入る大型の東芝のワープロで文書を打ったりしていた。机の上にワープロなんて夢の夢。そのうち、新しいもの好きが自分でワープロ買って持ってきて机の上に置くようになり、さらにその何年か後になってワープロが各人に配られ、そのうち、それがPCに置き換わった。
 ワープロ初期の時代はワープロ職人様みたいな人がいて、みんなでありがたがっていた。「お願いします、ワープロしてください」「ン、そこまで言うなら打たないこともないけどね、僕ちゃん」みたいな感じ。そういえば80年代半ばというと、まだ紙テープのテレックスも使っていた。中国(北京)に電話すると3時間くらい待たされた。携帯電話は弁当箱みたいなものだった。
 時折パーティーとかで「インターネット使い始めてどれくらいですか?」と質問したりする。皆さん「うーんと」と考え込んで、各人それぞれのお話を聞かせてくださる。これが結構面白い。それぞれの背景とか利用シーンなどが違っていて「人に歴史あり」みたいな展開をみせる。私の場合、インターネットつうことだと、恥ずかしながら90年代半ばだと思うし、メールはそれから更に数年遅れた。仕事が忙しくて「ワープロ」からの乗り換えが遅れたんだけれど、ある方に資料を送ろうとして、「通信やってる郵政省(当時)なのにメール使えないの?」と言われて、あわててメールを使い始めた。それからたかだか10年ですわな。これが。なんてことでしょう。通勤にはiポッド、職場ではPCかじりつき、自販機ではEDYで決済、ヒマな時間は携帯でメールチェック、家に帰れば小さいながらもハイビジョン。変われば変わったもんだ。
 職場も前より静かになったと実感。そりゃそうだ。電話の数がものすごく減った。打ち合わせも減った。メールで済んでいる。でも、これはちょっと心配な感じだ。「●●さん、電話がかかってますよ」ってメールする人も多いとか。ここまでくるとちょっと心配。
 ITの世界は変化しているから面白い。外国に暮らしていても、全然コミュニケーション不足にならない時代になったと実感した。でも、人と人の直接のコミュニケーションはますます大事になっているし、ITの変化を生活の進化にしたいもんだ。皆さんは進化してますか?


0

2005/11/20

本の書評が載りました!  たにわきニュース(最近の動向)

9月に出版した自著「融合するネットワーク」が日本経済新聞で紹介されました。より多くの皆さんに読んでいただけると良いのですが。

「米国がブロードバンド(高速大容量)で出遅れた原因に迫り、巻き返しに向け政府・業界が一丸となって取り組む新戦略に焦点を当てた。現地でしか得られない情報を数多く盛り込んでおり、今後の日本の戦略を考えるうえで有用な資料となろう。」(日本経済新聞11月20日朝刊より抜粋)
0

2005/11/13

便利なのか不便なのか  エッセイ

 この間ラーメン屋に入ったら「大盛りですか?普通ですか?値段、同じですけどぉ」と言われた。分量が違うのに値段が同じ。とりあえず注文してメニューを見ていたら、「替え玉できます、100円」と書いてある。にわかに頭が混乱し始めた。なんで注文の時は値段が同じで量が違ってもOKなのに、いざ食べ始めた後に更に空腹を覚えたら追加で金を払う必要があるんだ。とすると、途中で空腹を覚えないように、最初に大盛りを頼む人が多くなるんじゃないか?などと考えていたら、ラーメンが運ばれてきた。なんだか得なのか得でないのか、よくわからない。
 話はかわるが、最近、電子マネーを使っている。会社の地下の売店や自動販売機でも使える。飛行機のマイルがたまると、コンビニで使う電子マネーにも替えられる。「飛行機に乗って、コンビニ弁当をもらおう!」という感じ。電子マネーって、なんか特別な感じもする。あの決済される時の音もいい。いいんだけど、どこでも電子マネーが使えるわけでもない。使える場合だけ使うわけで、これが問題を引き起こす。つまり、これまでは小銭を自動販売機で使ったりして財布がパンパンになるのを意識しないで防止してきたのだけれど、電子マネーをへたに使うと、このバランスが崩れてしまう。電子マネーを使うと、小銭が財布の中であふれているのだ。これは変だ。早く電子マネーの使えるお店が増えて欲しいもんだ。
 それにしても、便利なのか不便なのか-----。
0



AutoPage最新お知らせ