2008/5/22
コンサートは、満員のお客様に来て頂き、ありがとうございました。EEメンバーの踊り、桃井聖司さんの編鐘のための作品もとても好評でした。また多くの出会いに育まれて、様々な学びを得ることができました。この学びを新たなステップとして、またゆっくりと歩んで行こうと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。
さて、「目に青葉 山ホトトギス 初がつお」の季節になってきました。
目(視覚)・耳(聴覚)・口(味覚)・ 鼻(臭覚)・肌(触覚)・
初夏を五感で感じる日本の感性は素敵ですね。

爽やかな風に乗って「卯の花の 匂う垣根に〜」の歌も遠くから聞こえてきそうです。
卯の花を、先日友人と行った座間市の谷戸山公園でずっ〜と勘違いしていたことに私は初めて気づきました。
箱根空木(うつぎ・・・右の写真)が隣家の庭にあり、「空木(うつぎ)」だと聞かされて「空木」は「卯の花」と思っていたのですが・・・・。
卯の花は淡く雪のように白い花だったのですね(下の写真)。だからこそ、初夏の緑に映え、また暁や夕暮れの中で浮かび上がるのだと改めて卯の花の歌を思い出して感じました。その白い淡雪のような可憐さが、歌人の心を動かす花なのですね。
「五月山(さつきやま) 卯の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも」
万葉集(作者不詳)
その季節に大きな災害がアジアに幾つも起こりました。そして更なる驚異として、最近の温暖化の深刻な報道など。今私に何ができるのかを考えると、大きな失望感に襲われます。10年前の私はあんなに激しく環境問題を訴えていたのに・・・。
今も昔の仲間の活動家は、頭も下がる人が多くいます。
しかし、私はこの卯の花がさく美しい自然を、多くの人々は決して真剣に守ろうとしていないし、毎日の私たちの暮らしは自然破壊の道を、ひたすら歩んでいると思うのです。そしてそれが限界線を越えたとき、加速的に人類の滅亡に繋がると私は、思います。どのように世界が話し合っても、人間の本性からくる滅亡への道は止めがたいものだと私は考えるようになりました。そう言う発言は、あまりにも無責任でしょうか?私が何も行動していない言い訳かもしれませんが・・・。 人類の消えた後、異なる生物がこの地球で繁栄するのもまた良いのでは・・・・と思うこの頃です。

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