9月6・7日の「音とアートの交差点」のために、
「額田王の浪漫歌の世界」を演奏と語りで描く組曲をつくりました。
万葉の女性歌人のなかでもひときわ光芒を放つ存在であり、ただ女性らしき繊細さに溢れていたというにとどまらない技巧と格調の高さをもつ歌を残した額田王ですが、その生涯は今も謎につつまれています。
それは、現実の世に翻弄され、移り変わる世界に身を置かねばならなかったこの歌人の悲しいさだめだったのかもしれません。
そのはかない現実に挑戦するかのように、歌の世界に永遠の愛を歌い上げたのでは・・・・・。
しかし、現代でも輝きを失わない額田王の歌は、日本の古代歌の世界に燦然とかがやき、今も私たちのこころを感動で満たすのです。

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