京都の有斐斎 弘道館に行ってきました。
御所に近くで、以前は静かな和風の邸宅が立ち並んでいた地域でした。
しかし、すでにマンションや会社の入るビルが和風の建物と隣接して建っているのを見ると、時代の移り変わりとはいえ寂しくなります。

有斐斎 弘道館も、落ち着いた庭園のある伝統的な和風の建築で江戸時代の京都を代表する儒者「皆川淇園」の開いた学問所だったそうです。
しかしマンション計画が2009年に立ち上がったので、これを保存しようという研究者、文化を愛する企業人、茶人などがあつまり、公益財団法人にして努力されています。まだまだ京都には文化を愛する人たちがおられるのに嬉しくなります。
Toru Otaさんが館長であり広く活動されていますが、弘道館の庭師(雑草とりなども)もしておられます。
Toru Otaさんや有斐斎 弘道館のFBもあります。是非のどいてみてください。
実は私は東山の代表的な京風数寄屋つくりの近衛文麿や白洲正子が愛した「料亭 佐々木」を壊してマンションが建てられる時(今から25年前)、我が家がこの建物の石垣を庭の借景にしていたこともあり、反対運動を初めてしたのです。
マンションは建てられてしまいましたが、あの時私たちに力や知識がもっとあったら・・・・・??
今回の旅で御所に隣接する梨の木神社の参道にも建設中のマンションを見て、唖然としました。人間の欲望はここまで膨らんでいくのですね。
和歌とは「森羅万象に和する心を愛でる歌」とききました。
いつまでも風景と和する建物、和する美や歌のある「京都」であってほしいです。

0