「花の子ルンルン」 視(試)聴記
先日の記事で
東映の魔女っ子シリーズの壁紙の話題を採り挙げて以来、それまでほとんど見たことのなかった同シリーズの
「花の子ルンルン」と
「魔法少女ララベル」の存在が急に気になって仕方なくなってしまった。
どちらも東映の無料配信で1話は見たことがあるのだけれども、残りはそのままになっていたからだ。
東映アニメーションの
見放題プランに今月は「ララベル」が、来月は「ルンルン」がラインアップされているのだが、これ以上ネットにお金を使うのはどうも・・・・・と思っていると、YouTubeに1話から5話までと、46話から50話までの計10話が上がっているのを見つけたので、早速視聴してみた。
http://harikyu.blog2.fc2.com/blog-category-25.html
・・・・・いやぁ、これはいかにも「良い時代」の良いアニメ、という感じがしました。
「花の子ルンルン」といういささか少女チックな題名は、昔の「男の子」としてはちょっと、というか、かなり引いてしまうのだけれど、基本、本作は東映の魔女っ子シリーズの流れを汲む作品なので、以前の「魔法のマコちゃん」とか「魔女っ子メグちゃん」あたりを楽しめる素養のある人ならば十分に楽しめる作品でしょう。
本作を見て先ず感じることは、ヒラヒラのついた「ルンルン」の真紅のコスチュームとか、四季折々に咲き乱れる花々の描写とか、色鮮やかな色彩がふんだんに使われた映像の美しさで、画面を見ているだけでも気持ちが良いですね。
これは当時の色彩設定の技術者さんに拍手を送りたいです。
セル画アニメでこれだけカラークオリティの高い作品も珍しいのではないかなーと思います。
初代「魔法使いサリー」から数えて12年目の作品ですが、その間に随分とアニメの技術も進歩したんだな、と実感できました。
主人公の「ルンルン」は東映系魔女っ子の中ではとびきりの美少女といった感じで、七色の花を探し求める旅に出掛けるという、お話の方の導入も非常に上手くて、結構惹き込まれてしまいます。
ただ、各話とも番組後半での無理矢理なオチのつけ方が多かったのはいかにも「東映動画的」でしたね。
これは当時の東映動画のアニメを数多く見てこられた方なら実感できるのではと。
とはいえ、残りのお話も見てみたくなりましたよ。
主題歌が非常に親しみやすい旋律で、これは「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などのOPやED、それに劇中曲などで非常に良質の音楽を提供してくれた小林亜星さんの手によるものなのも、まことに納得でした。

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