「猫神やおよろず」 第12話(総括)
「ツクヨミ様」と「繭」のお見合いを阻止するべく、「笹鳴」や「メイ子」達による「繭奪回作戦」が敢行されましたが・・・・・。
結局は月の倉の守り猫に「繭」にもなってもらいたいという「ツクヨミ様」の言葉を「アマテラス様」が勘違いの拡大解釈しただけの話だったと・・・・・。
本作は1話目を見終えた時の手応えと、監督・脚本などのスタッフから、かなり「イイ線」に行くのではないかと思っていたんですが、12話終わってみればあまり訴え所のない「平凡」なアニメでしたね。
たしかに設定は奇抜だし、「柚子」関連のエピソードなども良かったのですが、いかんせん神様間の内輪ネタが多く、ほとんど人間生活との係わりが描かれなかったのが残念です。
要するにキャラが「神様」という必然性があまり感じられない訳で。
唯一神様らしかったのは、桜を咲かせた「芳乃」くらいかな。
やはり私たちにとっての「神様」とは人間に「益」や「徳」をもたらしてくれるものだから、人と神様とのほのぼのとした信頼関係というか、そんな人間達に「福」をもたらしてくれるような話があっても良かったのではないかと思います。
本作のコピーに「古美術店・八百万堂の居候、猫神・繭のもとには今日も天界の愉快な仲間たちが押しかて…!?ご利益満点のご町内神さまコメディ!」とあるのですが、どうもその「ご利益」が視聴者にもたらされたのかというとちょっと疑問。
また、女流漫画家が登場する話がありますが、これも何故陰陽師が漫画家をやっているのかとか、どうして貧乏神の「しゃも」と知り合いだったのか、とかも全然説明がなかったため非常に物足りない思いもしました。
第12話 「奇縁宿縁コンテンション」
ごきげんよう、メイ子ですわ。
あろうことか繭があのツクヨミ様とお見合いだなんて!私に断りも無く冗談じゃないですわ!
笹鳴、あなたはそれでいいのですか?とにかく、今は共同戦線を張って、全力で繭を取り戻しましょう!
さぁ、参りますわよ!

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