「ひみつのアッコちゃん」 1期レビュー 第6話 「スリルとショックで大あわて」
「魔法使いサリー」のレビューがまだ11回しか書いておらず、「ポニーの花園」、「ポロンの子守歌」などのレビューも早く書きたいのだけれども、今回はちょっと気分を変えて「ひみつのアッコちゃん」の1期目のレビューなんかをしてみようと思います。
何回かの連載になるかも?

銀行強盗の現場に偶然居あわせ、犯人を目撃してしまった「アッコ」。
翌朝「アッコ」がその事件を「モコ」に話すと、なぜかいつもの元気がない。
心配する「アッコ」に「モコ」は悩みを打ち明ける。
実は昨日の晩、両親が大金を前にして言い争っているのを見かけてしまったのだ。
そのうえ父は会社を辞めていた。
もしかすると父が強盗犯人ではないだろうか?
大金の出どころは?
父は何をしているのか?
「アッコ」は「モコ」のために真相を確かめようと、女性銀行員や婦人警官に変身して調査することに。
銀行強盗の事件があったその夜に、両親が札束を見つめながら、
「アナタったら、何でこんなとんでもない事をしてくれたんですよ!」
「すまん、許してくれ母さん・・・・・。」
「あんまりです、私に一言も相談しないでこんな・・・・・。」
「相談したら反対されると思ってなぁ。」
「少しは・・・・・、少しは子供のこと考えたらどうなんですよ!」
「俺もこの辺で一旗あげようと思ってなぁ。」
なんて会話をしてたら、「モコ」もお父さんが銀行強盗だと勘違いしますよねぇ。
〜 モコのお父さんが銀行強盗!?アッコは変身してお金を取り戻しますが実はそのお金はある計画のためにちゃんと銀行から借りたものだったのです。 〜
結局、問題のお金は会社の退職金と銀行から借りたお金だったようで。
犯人は別人でした。
寿司屋を開くのは「モコ」のパパの長年の夢だったんですね。
そのために家族には内緒で3年間も修行を・・・・・。
女子行員に化けて「モコ」のパパを尾行したり、お金を返させそうと婦人警官に変身したアッコも空回りの大失敗だったというお話でした。
このお話、アニメでは第6話とかなり早い時期の登場になってますが、原作では最終話です。
さて、この「ひみつのアッコちゃん」ですが、赤塚不二夫の原作漫画と東映動画のテレビアニメとは完全に切り離した「別作品」と考えた方が良いでしょう。
魔法の鏡も原作ではコンパクトではないし、鏡をくれた人も鏡の国の精ではなくて、サングラスをした鏡の国の「オジサン」。
そして、原作準拠のアニメストーリーはせいぜい1割くらいで、残りは全部アニメオリジナルです。
「アッコ」のキャラクターも原作では「おそ松くん」の「トト子ちゃん」そのままの容姿ですが、アニメではアレンジされてまるで別人のようなイメージがありますね。
山の手のちょっとおセンチな女の子という点では、こちらのアニメキャラクターの方がいい味を出していますし、大田淑子さんの硬質な声も「アッコ」のイメージに良く合っているかなぁ、と思います。
また、アニメではトラブルメーカーの代表として活躍する「大将」、「少将」、「ドラ」、それに「シッポナ」などもアニメオリジナルキャラクターです。
「大将」や「少将」が出てくる回などは、原作では終わりの方に2〜3話しかありませんし、「少将」、「ドラ」、「シッポナ」などは全然出てきません。
ちなみに原作でいちばん好きだった回は「カン吉と青い目のお友だち」という話ですね。
「カン吉」の淡い初恋がコミカルに描かれていた良作でした。

0