ましろ色シンフォニー 第12話
最終回の「ばんにゃとの別れ」、これはこれで良いお話なことは良いお話だったんですがねぇ・・・・・。
ここに至るまでの構成と展開が、途中からは滅裂になっちゃってました。
本作ほど折り返し地点の前後で個人評価の異なる作品も珍しいですな。
そもそもこの作品を好きになったのは、4話あたりから鉄壁の「ツンちゃん」だった「愛理」が、「新吾」の気配りに感じて急速にデレてしまったのが可愛くもありいじらしくもあったので、どんなハッピーエンドになるんだろうと期待していたんですよ。
それが後半の7話からは突然、「新吾」を巡る「みう先輩」と「紗凪」の三角関係に話がシフトしてしまい、「愛理」の存在が遙か彼方に吹き飛んでしまった・・・・・。
「来週さん、来週さん、早くアイツに会わせてよ。」とまで言わせて、決死の混浴まで敢行した彼女が途中から突然空気化し、ストーリーにまったく絡まなくなってしまったのは一体どういうことか。
そして何が何だかよくわからないうちに、よもやの「みう先輩」エンド。
別に「紗凪」や「みう先輩」に責任がある訳じゃないけど、これは構成が中途で完全に分断しており、脚本家の頭を疑わざるを得ませんなぁ。
ガッカリしましたよ。
また、終盤近くで「愛理」が「私は絶対恋なんてしないから。」なんてセリフを吐いているのも、前半の展開からはまったく矛盾していますしねぇ。
とにかく変です、このアニメの構成。
加えて後半の展開にしても、「紗凪」が「新吾」に惹かれるという設定から展開もどうも説得力がない描写で、どうして「紗凪」が「新吾」を好きになったのかも描写不足で腑に落ちませんでした。
別に「みう先輩」エンドでも構わないけど、それならそうと最初から納得できる展開にして欲しかったですね。
原作ゲームは知りませんが、何か原作の「イイトコ取り」を脈絡なく切り貼りした作品、というのが本作の印象でした。
第12話 「はじまり色の季節」

0