<水道方式:復刻版>
算数学教室だより第11号で算数遭難スポットB(九九)を紹介致し
ましたが、今月第16号は、小数です。
□「小数」は、社会へ出れば、そこは小数の世界です。小数に慣れ
ておかないと、いろいろ不都合なことにも遭遇するのです。いま
はダイエットの時代ですが、体脂肪率は小数の世界だといえます。
デジタル体温計も小数が出ますし、野球も、勝率、打率、と小数
と切り離せません。%も小数を土台にしています。○割○分○厘
、これも小数のことです。
□「小数」が、遭難多発スポットであるのは、小数点の位置です。
□足し算と引き算は小数点については同じですが、掛け算はまた別
、わり算はまた別。それぞれの場合で、小数点の決める原理が全
く違うのです。子供にとっては、結構むずかしく、混同しやすい
のです。
□小数点の位置に注意 *筆算の下線、わり算記号は出ません。
(加減) 小数点はそろえる。
1.2
+2.3
3.5
(乗除) 4 3
1.2 ・・・・@ 1.8 7 8.0
×2.3 ・・・・@ 7 2
3 6 6 0
2 4 5 4
2.7 6 ・・・・A 0.6
*わり算:余り(0.6)は、もとの小数点(78.0)からおろしてくる。
割る数(1.8→18)、割られる数(78→780)はそれぞれ10倍して
計算します。
□文部科学省の指導要領によれば、小数は、4年生〜5年生に分けて
(昔は3年生〜5年生)、小出しにして教えるようになっています。
ちょっと習って、分数や図形をしたあとにまた、ちょっと習って
次の学年でまた。この繰り返しですから、子供にとっては、忘れ
た頃にまた小数、、これが原因で落ちこぼれる子供が出てくると
思います。
□アプロ算数教室では、小数は加減乗除をつづけてやってしまいます。
そして文章題で仕上げます。最後に、進級テストで加減乗除の計算
を混合して理解しているかどうかチェックします。

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