2007/4/6
<西武現金供与>「古いしきたりから脱却を」…根来代行(2007年4月5日毎日新聞)
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=npb&a=20070405-00000091-mai-spo
プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は5日、西武の調査委員会が前日発表した中間報告を受け、「野球界全体が旧思想や古いしきたりから脱却することが、将来への使命」と語った。今後の対応については、「西武からの最終報告が来たら、十分に検討して厳正に対処する」と語るにとどまった。
<西武現金供与>伊東監督「5人が特定されないように」 (2007年4月5日毎日新聞)
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=npb&a=20070405-00000082-mai-spo
西武の太田秀和球団社長は5日、球団の現金供与問題に関する調査委員会(委員長・池井優慶応大名誉教授)が4日に公表した中間報告の内容を伊東監督らに説明した。
報告では、新たに5選手への現金供与の事実が明らかになったが、伊東監督は「5人が特定されないようにしてほしい」と配慮を求めたという。伊東監督は「何か発表することがあれば言ってほしいと(球団側に)伝えていたが、会見が先行してしまった」とフロントへの不満をあらわにし、「チームに十分影響がある。これで最後にしてほしい」と話した。
選手会の佐藤友亮副会長は「社長からは『こんな時期に申し訳ない』という話があった。うみを出したいという思いでやっているのは分かる。ただ、シーズンが始まっているので、試合に集中したい」と語った。【立松敏幸】
◇関連高校の反応
今秋のドラフトで大きな注目を集める強打者、中田翔選手がいる大阪桐蔭の西谷浩一監督は「スカウトが選手に声を掛けることもないし、寮生活なので選手も接触できない。私も契約の席に入ったことはなく、入団発表の場にも行かない」と、“一線”を引く必要性を強調する。
今春センバツで4強入りした帝京の前田三夫監督は「選手は商品ではなく、選手とスカウトが接触するようなことは許されない。今後はきっちりと距離を置けるよう高野連で指示してもらえれば」と提案する。
甲子園で春夏計3回優勝の智弁和歌山・高嶋仁監督は「うちは極力進学を勧めている」としたうえで、「プロに選手が進むチームほど『カネをもらっているのでは』などと周囲から悪い目で見られるのではないか」と懸念する。
西武に松坂大輔投手(現レッドソックス)ら出身選手が入団した横浜の小倉清一郎部長は「ウチの場合そういうことはまったくないが、事実だとすればプロもアマも悪い。ただ、これで裏金のような風潮はなくなるのではないか」と話す。
高校野球は春季大会がすでに各地で開幕。問題となった選手の出身校である専大北上(岩手)、秋田経法大付(秋田)の処分内容は18日に開かれる日本高校野球連盟の審議委員会で協議されるが、岩手県では地区大会の組み合わせ抽選会を25日ごろ、秋田県も5月1日に予定している。両校が大会に参加できるかどうかの問題も残る。
岩手県高野連の藤沢義昭理事長は「今のところ報道以外の情報はないが、大変な問題。日本高野連の指示があり次第、学校関係者に調査することになる」と話している。

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