(長月壱拾九日) 日本の産婦人科医への誤解  社会

 奈良県で起きた妊婦のたらい回しを覚えているだろうか。あの事件で日本の産婦人科問題がクローズアップされたが、真実はあまり語られていない。この妊婦と一緒に市街地で遊んでいた「男友達」が119番したのは午前2時44分である。こんな真夜中に身重の女性が遊び歩いていたという事実はほとんど知られていない。まあ、深夜に遊ぶ権利は誰でも持っているという論理はあるだろうが、まっとうな倫理観はとても覗えない。

そして、救急車が到着したのは午前2時52分である。この間8分。世界中どこを探しても10分以内で救急車が駆けつけてくれる国などないのではないか。それも大都会ではなく、奈良の田舎で。そして大多数の患者が1時間以内には治療を受けられるという国が日本なのである。

出生率が大きな問題となっている中で、妊婦が大きく増加している事実はない。今まであまり問題にならなかった「どの病院から見ても拒まざるをえない患者や妊婦」が、実は問題なのではないだろうか。にもかかわらず、どんな田舎にも産婦人科を置けとか、産婦人科を24時間体制にしろというのは現場を知らないマスコミの暴言である。

今の医師の養成システムを知っているのだろうか。疲れたので、今日はここまで。続きは明日。
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