(神無月壱拾九日) 歴史は繰り返す  金融

シティグループに対してUAEの金庫番アブダビ投資庁が75億ドルの出資をおこなうとされて以来、世界の主要国相場にもようやく安堵が漂っているようだ。もちろんシティの自己資本は1271億ドルであり、100億ドルを超えるサブプライムがらみの損失を計上したとしても数字の上では問題なかった。

ところがHSBCの作ったSIVを見ると、(これはまたえげつない先送りですが)CDOがらみの損失は他の銀行であれば相当なものになると思われたので、シティへの投資は歓迎されたのである。

しかし、歴史は繰り返すではないが、昔、不良債権が山積みした日本の銀行が自己資本の確保で劣後借入や劣後債を取り入れたのと全く同じことである。邦銀で働いているものには妙に懐かしいニュースではなかったのではないだろうか。日本ではみずほのようにグループ企業で資金調達したのに対して、シティは産油国の豊かなSWFという外部調達だったわけである。

この問題で日興コーディアル株を株式交換で買収したシティにとっては、現金をびた一文使わなかったことが好都合だったというか、不幸中の幸いだった。現金を支払う形式の買収であれば、シティはより以上の巨額な現金が必要だったわけで、もしかすればこの湾岸国のファンドに買収される可能性もあったのではないだろうか。
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