(霜月廿九日) サクラ  社会

マクドナルドの大阪・御堂筋周防町店で23日、特大のハンバーグをはさんだ新商品「クォーターパウンダー・チーズ」が関西で初めて発売され、約15000人が来店し長い行列ができたというニュースが流れていたのは覚えていたが、それがアルバイトを1000人動員したサクラだったらしい。

東京ではすでに発売されており、そんなに行列になるほどでもないだろうと思っていたので不思議に思っていた。そりゃ、徹夜で行列が出来れば、好奇心の強いものであれば並んでも買いたいという動機を起こさせる。     

こうした口コミを活用した販売手法は「バズマーケティング」と呼ばれている。「バズ(Buzz)」(ははは、Bozzにあらず!)という言葉は、蜂がブンブンとうなり続けている様子が語源だが、そこから派生して世間が噂話でざわめいている状況を表している。バズマーケティングは、小さな口コミを連鎖的に広げていくことによって大きな効果を生み出す。口コミが一度出始めると、その後は何もしなくても加速度的に情報が広がっていく流れを意図的に作ろうとするものである。

したがって「行列ができている」ことは、人気があると認識し、自分の判断としてその店や商品を口コミする効果があるわけだ。そして、今回のようにマスメディアがニュース報道してくれれば、効果は満点ということになる。

しかし、「口コミ情報」は無償で世の中に広がるのが通常であり、そこに報酬が絡んでくると、「信じていたものに裏切られる」思いを持たせてしまうるから、消費者の怒りは凄まじく大きくなることがある。以前の赤福や白い恋人事件では、消費者に直接的な健康被害はゼロだったが、消費者の「裏切られた思い」が、両製品の売上げを壊滅的に落ち込ませたことは記憶に新しい。

現在のように、日本人はブログで自己発信する人の割合が世界で最も多い。なかでも今回雇った若者達の自己発信確率はより高く、サクラの仕掛けが世にバレル可能性は高いというリスク感覚をマクドナルドはもっていなかったのだろうか。この後たぶん言い訳めいたコメントも見られるだろうが、ダメージは大きい。他の企業も他人の石とすべきだろう。
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