(卯月四日 夕月) 豚インフルエンザ  サイエンス

WHOが豚インフルエンザに対する警戒水準をフェイズ4に引き上げた。台湾については偏向番組を垂れ流すNHKだが、こういう有事の対応はさすがだ。朝の7時のニュースでは冒頭から20分あまりにわたってこの出来事をとりあげ、ジュネーブ、メキシコ、アメリカ、そして日本国内と、さまざまな情報を提供してくれた。

WHOは渡航禁止や国境閉鎖までは勧告していない。本来こうした措置は今回の豚インフルエンザがどういう疾病なのかということを論拠にして発表されるべきなのだが、逆にWHOから出されるそうした情報は希薄である。むしろNHKが各地から拾ってきた生の情報がいろいろと示唆に富んでいた。

国際社会がどの程度の措置をとればいいかという判断の基準には二つあると思う。今回の豚インフルエンザウィルスが「どの程度の病原性があり」「どの程度の感染力があるか」である。本来ならば発火点であるメキシコから「どの程度の病気なのか」という情報がもっと入ってきていいはずだ。過去、さまざまな病気や事故の報道の時は、ベッドに横たわる病人の映像が流れ、その症状がどういう経緯をとるかがレポートされた。ところが、今回は今に至るまで「病人の映像」がほとんどない。もちろんリポーターが感染するおそれはあるが、それ以上にパニックを防ぐためならば、ガラス越しにでも「現状」を伝えた方がいいという判断はなかったのだろうか。

アメリカの高校で感染した生徒の、母親の声がようやく現地の新聞に出ていたようだが、もっと前から事態が進展していたメキシコで、具体的な患者に関する生の情報の出があまりに少ないのが気になる。病原性については海外の放送局であるNHKが、ようやくメキシコの国立感染病センターのような場所の医師に直接インタビューに成功していた。これで、やっと患者の具体的な症状がわかってきた。

それによると「感染者の一部が重病化する」「その場合は肺に炎症がひろがり、レントゲンで見ると真っ白な状態になる」ということであり、その「鍵」が何なのかがポイントではないか。必ずしも老人や小児といった、免疫力が弱い人々が重症化するのではないようなのだ。若年層から死者が多数出ていることも含めて、この軽症と重症を分けるものは何かということが、今後の拡大防止や、治療の上でのヒントになっていくかもしれない。
0




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ