(皐月弐日) 長期金利の上昇  金融

日米欧で長期金利が上昇している。3月以降、世界経済の底入れ期待を背景に金利上昇が目立つようになり、最近は各国の財政赤字拡大や国債の格下げへの懸念が金利水準を一段と押し上げている。日本の10年物国債利回りも1.43%と、0.26%上がっている。
     
日経平均採用銘柄の今期予想配当利回りは1.62%。前期基準では2.00%だったので、利回りは0.38%下がった。一方、10年もの日本国債利回りは1.17%から、1.43%に上昇したので、債券利回りと配当利回りが接近している。そもそも株式の配当は、債券の利率と異なり、企業が勝手に支払額を変更することができる。そこで、業績によっては配当が支払われなかったり、減額されたりすることが多々ある。株式の配当利回りは債券の利回りよりも、このリスクの分、リスクプレミアムを上乗せして高いのが妥当だとされている。

現在の両者の金利差がごく僅かだから、現在に日本では株式に投資するよりも債券に投資したほうが良いということになる。もっとも「株は、株価が上昇して儲かる機会があるから債券の利回りより低くていい」と言われるかもしれない。確かに、一時期はそう言われてきた。

しかし、利益が長期的に増えて行かず、株価も長期低迷する20年を経た今は、配当利回りはリスクの分、債券利回りを上回っていないと不条理である。株式は、他の投資と同様、現金の見返りを返してくれることだけに意味がある。キャピタルゲインを長期でコンスタントに返してくれないのなら、高い利回りの配当が支払われなければいけないだろう。
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