(文月七日 旧七夕) 自動販売機  経済

コカ・コーラウエストが自動販売機運営大手のアペックスと業務提携し、保有するカップ自販機の運営を全面委託するという。メンテナンスなどに手間がかかるカップ自販機の運営を委託し、自販機事業の効率化を図るということだが、これには裏があるようだ。

日本のコカコーラの歴史は自動販売機の歴史でもある。店舗販売が浸透せずに赤字を作っていったので、活路を自販機設置に求め、それが大成功の要因になった。全国津々浦々にあるコカコーラの自動販売機は約100万台。2位のサントリーの2.4倍を誇る。24時間、文句も言わずに人件費を払わないでも黙って売ってくれる自動販売機が、日本のコカコーラグループの1.5兆円の売上げを支える。実際にはコーラだけ売れるのではなく、コーヒーのジョージアやアクエリアスや爽健美茶のほうが多いくらいだが、同グループの売上げに変わりは無い。

大事なのは利益だ。自販機からの売上げは3割に過ぎないが、利益では7割を占める。自販機は定価で売ってくれるし、流通マージンもかからないからだ。世界のコカコーラの中で日本は5位の売上げに過ぎないが、利益は2位を占めるのも、日本のコカコーラが世界でダントツに高く売れるからだ。アメリカでは高く売れる6本入りコーラパックですら1ドルなのに、日本では1本が1.5ドルなのだ。この世界一儲かる、コカコーラの自動販売機が売れなくなっている。

考えて見れば話は簡単。誰が自販機から買っていたのか?それは、工場やオフィスで働く人たちに他ならない。言うなれば、派遣労働者達である。労働時間中のつかの間の休憩のひと時を、工場内やオフィスにある自販機から買っていたわけだ。ところが、派遣切りが深刻化し、給料も絞られてきたので、自販機から買って休憩することも夢となってしまったのである。
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