(霜月壱拾参日) 物理学と経済  経済

リーマンショック以後に再び脚光を浴びた経済物理学だが、なかなか一般には浸透していないのが実情だろう。さらに回帰分析がどんなに詳細なデータで語られても、個人的には人間はとんでもないことをする動物である限り、まさか、が常にあると思うのである。

それはさておき、物理学者が今になって経済に関係を持っているわけではない。地動説のコペルニクスは、当時の欧州を苦しめていたインフレの原因が、新大陸から入ってくる金銀のせいであるという論文を発表しているし、ニュートンは晩年は錬金術にはまってしまい、物理の研究をしていたのは30代までだったというのは普通の科学史の常識である。

彼の晩年の職業は造幣局長官で、硬貨の周りにギザギザをつくる方法を発明して偽造を防止しているし、さらに金本位制を推進したことでも有名である。大英帝国は彼に「サー」の称号を与えているが、これは物理学での業績ではなく、これらの経済面での功績によるものだ。

ニュートン物理学は何百年も世界を支配したが、彼が推進した金本位制も事実上ニクソンショックまで続く制度だったのである。
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