(霜月壱拾五日) お年玉  社会

来年15年目を迎える阪神淡路大震災の時に、広域暴力団「山口組」が石原軍団顔負けの炊き出しを行ったことは有名な話で、当時世界のメディアは「マフィアが手をさしのべた」と驚きをもって打電した。災害があるときにマフィアは略奪に走ることはあっても援助はしないというのが世界の常識だからである。

その山口組が先日の日曜日の28日に灘区の総本部でもちつきを行ったのだが、一般市民も開放しているので訪れる人も数百人が参加したらしい。そこで、訪れた一部の子供や親子に、菓子などと一緒にお年玉が配られたという。当然大入り袋の5円玉とかワンコインの500円玉ではなく、なんと1万円から中には3万円も入っていたらしい。なかにはどこから聞きつけたのかわからないが、「お年玉がもらえると聞いてきた」と記者に話す中学生グループもいたという。

しかし、袋に司組長(現在、服役中)やナンバー2の高山若頭の名字が書かれていたとのことだ。全国の構成員から上納金として集めた金をばらまいて、市民社会への浸透を図っているのだろうか。はたまた近隣住民の不安をかき消す偽装工作だろうか。

この表と裏の距離感が以前より縮まってきたと強く感じるのは自分だけだろうか。というか、この曖昧さは日本人がずっと持ち続けてきた感覚かもしれない。原理原則はあるが、それが絶対的な教条主義とならないところに欧米との違いがあるのではないか。
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