(卯月壱日 朔) 通天閣  読書

西加奈子著 筑摩書房

たまたま図書館で目にした本である。なんか連休で東京のスカイツリーが観光スポットなっていて、関西は変な格好の京都タワーなどもあるが、やっぱり大阪らしいのは通天閣だろう。最近は大阪市内に行くことも少なくなり、現物を見る機会も少なくなったが、よく高速から見えたのを覚えている。東京タワーのようには高くはなく、大阪人でも登ったことの無い人も多いかもしれない。なにせ梅田や難波じゃなくて新世界やからね。

この本は2007年に織田作之助受賞作品であるが、織田作之助といっても知らない人の方が多いような気もするが。それはともかく、通天閣にの近くに住む二人の男と女を平行に描いていく訳である。最後はどんでん返しもあるが、それはさておき、なんとも泥臭い、いかにも「なにわっぽい」ストーリーである。

実は作者、西加奈子という人の小説についてのコメントをどこかで見た記憶があったので、それも読んだ理由の一つだ。でも作者、1977年テヘラン生まれで幼少期はエジプトで育ったという。その後大阪で生活し、高校は堺の泉陽高校、大学は関大法学部という経歴である。でもこの通天閣には場末のスナックで働く失恋女と、工場で働く派遣の中年男の物語のなかに何かそれまでの経歴がにじんでいるわけではないが、自然と私の頭にすべりこんで来るウイルスのようなものだった。

たまにはこんな小説でも読んでもいいかな。
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