(水無月壱拾八日) 分配型投信  金融

毎月6000億円もの売り上げを誇っている商品がある。でもメディアでは当たり前になっているのかヒット商品人気番付にも上がってこない。それが分配型投信である。

日本では貯蓄や投資をしたい人が最も望んでいるものは安定した高利回りであり、キャピタルゲインではない。このニーズに答えてくれるのが毎月分配型投信である。専門家が毎月分配では投資効率が下がると指摘して久しいが、分配型でないと投信は売れないのが現実である。現在毎月分配型の残高は約30兆円であり、隔月や年4回分配は約3兆円に過ぎない。

日本の投信の平均保有年数は1年程度と極めて短いので、せめて毎月現金を貰わないと貰っているという実感が出ないのである。だいたい投資家は日本の投信会社を信用していないので短期保有しかしない。唯一信用できるのは毎月の分配金だけなのだ。しかしこの投資家の選好は投信会社にも望外の利益をもたらしている。

一定の分配金を投資家が得るためには、結構大きな元本を投資する必要があるし、分配金を沢山得るためには売却せずに長く保有するから、毎年の運用報酬が安定して入ってくる。これに比べるとアクティブな株式投信は販売手数料を多く証券や銀行に支払うものの、早期に解約売りされるので収入は少ない。更に宣伝などで多くのマーケティングコストが嵩むので儲からないのである。

よって、買う方と売る方の両者が望ましい状況ゆえに、分配型投信は今後もますます栄えることになるわけである。
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