(葉月壱拾六日 秋分の日) 団塊世代  社会

映画「ALLWAYS 三丁目の夕日」は主人公の星野六子(堀北真希)が青森からの集団就職で上野駅に到着するところから物語は始まった。建設中の東京タワーが登場することから、1958年(昭和年)春の時期である。当時私は2歳。

日本が高度成長し始め、都市での働き手が足りなくなってしまったので、東北を初め地方から集団で都会へ送り込まれた働き手は金の卵と呼ばれ、都会へ集団就職に来た中卒の人たちが多数いた。その六子は今や67歳。夫のために介護施設のことを真剣に考える歳になった。集団就職で上京してきた先輩や仲間の数がものすごく多く、前から都会に住む老人と合わせて膨大な数に上り、介護施設が多数必要になっているからである。

高齢化というと地方を誰もが思い出すが、六子のように中卒あるいは高卒で東京に出てきた少年少女は既に定年を迎え年金生活に入っている。彼らは故郷に帰るわけでもなく、首都圏につつましい住宅を建て暮らしている。したがって首都圏は高齢化する勢いが高く、今では新たに高齢化する老人の3人に1人は首都圏在住なのである。

日本で最も介護施設が必要なのは首都圏なのに、首都圏の都県の準備ははこのスピードに遠く及んでいないのが現状だ。その特養がどれだけ酷いサービス内容であろうとも、入所できるだけで幸せなのが現状だ。しかし需要が供給を圧倒的に凌げば、サービス価格は上昇し、サービス内容が低下するのは自然の法則である。

団塊の世代はどこまでも競争の世界なのである。
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