(葉月廿参日) 石油戦略  経済

経済産業省と国際石油開発帝石はイランのアザデガン油田開発から撤退する方針を固めた。核開発疑惑でイラン制裁を強める米国との協調を重視したわけだ。開発を続けて米政府の制裁対象企業になれば、資金調達に支障が生じ、他の油田開発にも悪影響が出かねないと判断したようだ。アザデガン油田はイラン南西部の原油埋蔵量260億バレルといわれる世界有数の巨大油田なのに。。。

ここでこの油田を紹介すると2000年から通産省(現経済産業省)がイランとの交渉を開始し、2004年に日本企業グループが開発権益を取得した。しかし、米国はイランの核疑惑が存在する時期に日本が投資すべきでないと、再三にわたり反対を表明。これを受けて日本側は、参加権益の65%とオペレーターシップを譲渡し、10%の参加権益でアザデガン油田の開発に参加していた、アザデガン油田は日本が権益を握る数少ない大油田であり、是が非でも開発は進めたいのが本音。そして、原油の安定確保のためにも原油輸入量の15%を頼るイランとの関係悪化を避けたい。しかし、涙を呑んで権益を手放した。日本が手放した権益は2009年に中国石油天然汽集団が油田権益の70%を取得することとなった。残りの10%の権益も譲渡されるというもので、このまま行けば昨年同様、中国が引き継ぐことになる。日本が完全撤退することで、中国はアザデガン油田の全量を自国に輸入することが可能になる。日本としては、サウジアラビアなど特定の国、地域に原油依存が集中していて、これを分散することが喫緊の課題だったのだが、このチャンスを失ったのである。
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