(霜月弐日) ヘリコプター・ベン  経済

5日夜に放映されたCBSの「60分」でインタビュアーが、「FRBが6,000億ドルの米国債買入政策を1カ月前に発表した当初の目標額よりも拡大する可能性があるか」とバーナンキ氏に聞いたところ、「確かにあり得る」と述べた。

これが、円高ドル安、米株価下落、米国債価格上昇、金銀原油価格の上昇をもたらした。

追加緩和で更に市場に投機資金がばら撒かれるのだから、米株価が上がりそうなものだが失業率の高止まりが長引き、政府の手を加えない自律した景気回復にはならないかもしれないとの同議長の認識が株価を下げた。先週発表されたアメリカの失業率は再上昇したもののわずかで10%に満たないのだが、失業者にカウントされない失業者である非労働力人口が継続して増えている。景気低迷による失業状態の長期化のため、求職を求める「失業者」から求職を諦めて「非労働力人口」へ移行した就業意欲喪失者が5月以降増えている。

同議長はこの現実を深刻に見ているようだ。この姿は今も変わらぬ日本の姿と重なる。かつて日本のこの状況を見て、同議長は「日本はお札を刷って、ヘリコプターでばら撒けばいいのに」と言ったので「ヘリコプター・ベン」のあだ名がついた。そして今、米ドル札を刷ってヘリコプターからはまたばら撒こうとしているというわけだ。街でお札を拾えるような状況になるのだから、金銀原油といった実物商品かつ国際的に流通する商品が上昇するのが自然な流れである。

結果はともあれ、無責任サラリーマン化して何もしない千石町や霞ヶ関の住民に比べれば、自分の信念を貫いている同議長は評価されるかもしれない。
0




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ