(文月壱拾日) 時代を超えて  

お盆休みということだが、今回は夏休み無しで単なる週末である。何気なくTVをつけていると、昭和44年の第51回夏の甲子園の決勝の試合の番組を目にした。あの伝説となった松山商業VS三沢の延長18回の死闘である。当時中学一年生だった私はTVの前に釘付けだった。全国的にはみちのくからやってきた三沢に圧倒的な判官びいきがなされていることなど知るよしもなかった。

いまだに延長15回や16回の三沢の満塁のシーンを覚えていて、押し出しかと思われたところを、松山商業の井上投手の針の穴を通すコントロールに何度しびれたことか。延長18回再試合という激闘は翌日大田一人という三沢に対して、中村という左腕を擁していた松山商業に軍配が上がったが、36年前のことなのに昨日のように思い出される。

今日の第一試合で愛媛代表の済美が、長崎代表の清峰に敗れた。21世紀になったこの4年間で、愛媛代表は3度ベスト4、昨年は済美の準優勝という勝率を誇っていたが、春の王者名電を破った清峰の試合ぶりは初出場とは思えないものだった。2000年に初出場し、緒戦で散った我が母校とつい比べてしまい、羨ましくさえ思えた。その母校は県大会の一回戦で済美に10対ゼロのコールド負けを喫し、更には監督の暴行が発覚するなど散々の年だった。一回甲子園に出て、その後なかなか成績が上げられないジレンマに陥ったのだろうか。

今日の西宮は曇り空で炎天下というわけではなかったが、湿気がひどくて選手の汗は止まる事はない。苛酷な気候のなかで懸命にプレーする選手には拍手を送りたいが、以前ほど高校野球に対して関心がなくなったのは、野球留学が当たり前になったこのご時世で、地元代表という意識も薄れ、マスコミだけが騒いでいるようで、今日の観客をみてもいまいち盛り上がっていないのが現状ではないだろうか。
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