(文月廿六日) オイル高値更新  

石油先物のWTIが70ドルの大台を超えてきた。たまたま大型ハリケーンがアメリカを襲来しているからという典型的な後講釈をするアホなメディアはともかく、価格が上がれば供給が増え、需給が均衡するはずだが、この原油市場はさにあらず、需要に追いつく供給は出て来ない。なぜか。供給に問題があるからというのが正解だろう。OPEC各国はサウジアラビアを除いて、現在の生産能力は限界に達している。インドネシアはいつの間にか輸入国になっているし、ベネズエラの政情不安はおさまっていないし、さらにナイジェリアの油井は錆だらけでどうしようもない。要はOPEC諸国の増産余地はほとんど無いのだ。余力のあるとみられるサウジも王政の維持のため、国内政情不安をかき消すためにも情報が操作されていると見たほうがいい。以前にシェル石油が自社の埋蔵量を35%も水増ししていたが、これが判明したのは昨年のことである。現に最大の産油国サウジはGhawar油田をはじめ、古い油田がほとんどで近年新しい大規模な油田は発見されてない。でもGhawarはたった一つの油田で全世界の7%の日量450万バレルというとてつもないものだが、この油田の発見は1948年というからこれにも驚かされる。

そもそも石油需要はここ百年の間で87年は増加している。残りの13年のうち、大恐慌、第二次世界大戦、朝鮮戦争があって、これが9年。そして1980年から83年にかけての、いわゆる第一次石油ショックの4年間だけなのである。つまり余程のことがない限り、原油需要は今後も増加するはずであり、ここに中国やインドという新興勢力が経済成長のため多量の石油消費に走っているのだから、この需要は衰えることを知らないはずだ。したがって数年後の原油価格は予想をはるかに超えるものになるかもしれない。

ここまでなると石油以外の代替エネルギーが真剣に検討されるかもしれないが、当面はどこにでもある石炭からか。あの中国でさえこれだけは自給できそうだし、何といってもコストが安くつく。しかし、エネルギー源の石炭は効率の面で大いに問題がある。案外、この辺に投資のヒントが隠されているのかもしれない。
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