(霜月廿八日) 年金基金の思惑  

年末モードのこの時期は法人関係は年末挨拶だけが仕事という雰囲気だが、取引先から一昨日電話があって、ちょっと相談したいことがあるのですがと云われると、街ゆく車も少なくなった谷町へ出かけていく。(あのタニマチ発祥の地である。)

運用の件かというこちらの思惑とは別に、自社で運用を委託している年金基金に対して、運用委託先の信託銀行から運用資産の商品構成の変更を打診するプランが出され、私の意見を聞きたいとのことだった。

あくまでも私見ということで勘弁していただいて話を進めることにした。今までよりも株式の比率を上げて、5段階では一番リスク度が高くするというプランにしたいということだった。リスクリターンの説明から始め、こういう仕事は信託銀行がする仕事だろうと思いながら、将来の商売のためということで淡々と年金の運用とはという説明を続ける。

しかし、中小企業の年金運用の曖昧さというかいい加減さを認識するが、結局は人任せであり、責任の所在が不透明になっているのを改めて知った。この担当者も上司に言われて、身近な業界人に聞いておいて上司に説明しようという魂胆なのだから、こちらもそれなりに対応することにしないと後でえらい目に遭いかねない。

株式運用の比率を上げるということは今年よりも来年の方が資金効率がいいという判断なのだろうが、4割も上昇した相場が来年も続くという予測が成り立つ納得のいく説明はなかったようで、さらに外国株式比率も上げるというのにどの国にという説明もなかったようだ。分厚い資料を置いてさようならということかな。まあ、結果がよければ誰もがハッピーという自然体なのだから仕方がないか。

株式という資産が年金基金の運用向上に役立ったという成果が本当に久しぶりに表れたということで、機関投資家の戸惑いが見られるようだ。下げ相場しか経験のないファンドマネジャーにとって今年ほど青天の霹靂のような相場はなかっただろう。将来は過去の延長にあるというだけではこの世界は飯を食えないことに来年末には気がつくのではないか。
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