(如月廿八日) 開花  

東京の桜は先週既に咲き始め、静岡などは今日が満開とTVでは伝えている。大阪はというと昨日まで開花宣言は和歌山のみという遅れ気味であった。しかし、さすがに今日の暖かさに桜もようやく開花したようだ。しかし、仕事で森之宮の近くに行ったら、森之宮交差点の西北の大坂城公園にある何本かの桜はまるで満開だった。今年のように寒かった年は木によって寒暖に対する反応が違うのではないだろうか。

明日は天気が悪くなり明後日は真冬並みの寒さが到来するかもしれないらしい。しかし、この寒さは桜の花の寿命を延ばすことになり、4月に入っての週末は全国各地で満開の桜が咲いていることだろう。その頃私は入院手術を受けることになる。桜の花は生きているうちに花びらを落としていく。普通であれば花は枯れるものだが、桜は違う。この様が昔から日本人の感性にあってきたのだろう。

桜を詠んだ歌というと西行が思い起こされる。「散るを見て帰る心や桜花むかしに変はるしるしなるらむ」である。松岡正剛はこの歌について「これが西行の『哀惜』というものである。『惜しむ』ということだ。哀しくて惜しむのではなく、惜しむことが哀しむことである 。」と喝破している。そして続けて「惑ひきて悟り得べくもなかりつる心を知るは心なりけり」を挙げて、西行の覚悟というものは「何が『うつつ』で何が『夢』かの境界を失うこと」だともいっている。桜の花は深いばかりだ。人の夢は儚い。
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