(弥生廿九日) 神の火  

チェルノブイリ原子力発電所4号機で爆発事故が起きたのは1986年4月26日。今から20年前のことである。しかし情報が世界に公表されたのは発生から3日目である。住民の避難は遅れ、放射線被害の特効薬になると信じて、ウクライナのキエフ市民が酒屋にウォッカを求めて殺到したという。広島型500発分の放射能にはなす術もなかったはずなのに。

原子力という「神の火」をテーマにしたのは高村薫の小説だったが、主人公は旧ソ連のスパイ活動をしていた。そのソ連の秘密主義がチェルノブイリの被害を大きくしたのは云うまでもない。ギリシャ神話のプロメテウスは「神の火」を盗み、怒った最高神ゼウスは人間世界に災いの種をまいたという。秘密主義を廃し、人命を最優先することがチェルノブイリの永遠の教訓である。
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