(師走九日) 売れ筋商品  

携帯電話市場というのは春商戦がメインである。今月各社は加入者争いもあって、新機種を大量に投じている。しかし、これほど需要者と供給者の思惑が異なる市場も珍しい。春商戦での顧客の目当ては、これらの新機種ではない。顧客の多くは新機種の登場で安くなった旧機種を選ぶのである。カメラ付かカラー液晶かといった新旧の機種の違いが一目瞭然だった数年前に比べて、最近の携帯は昨日に大差はない。それなら少し古くても安い機種を選ぶというのが今の消費者である。これは年明けでXPパソコンが値下がりしたのを受けて売り上げが伸びたのと同じである。(かくいう私もその一人、ははは)

携帯の新機種は旧機種の購入を促進される「見せ玉」に過ぎないことは各社もわかっているはずだ。これを成立させているのは例の「販売奨励金」である。当初は高い携帯を割安で販売し、後日通話料金で回収し、元手がなくても簡単に携帯電話を所有出来ることで、急速に携帯が普及したのは明らかである。しかし市場が成熟し、本来の意義は薄れ、代理店へのカンフル剤と化しているのである。しかし自転車操業にも限度があった。昨秋からのナンバーポータビリティー制度で各社が大量に出荷したことで在庫が膨らんでしまったのだ。

販売奨励金を割高な通話料に還元するとかいう会社はまだ現れていない。海外の携帯メーカーも日本参入がなかなか上手くいかなったのもこの奨励金制度だが、最近は日本メーカーもかつての成長が見込めない携帯電話に多額の投資をおこなうことに冷ややかであり、今までのような蜜月関係ではない。

そうしたなかで、注目されるアップルの「iPhone」。これをソフトバンクの孫社長が戦略的にどう活用するか、これで少しは業界地図が変わるともいわれるが、今までのあの会社の「猫の目」状態であれば、ちょっと期待を高すぎるんじゃないの?
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