2007/6/29

ペルジーノ展  展覧会

新宿まで行く用事があったので「損保JAPAN東郷青児美術館」で開かれている「甘美なる聖母の画家ペルジーノ展〜ラファエルが師と仰いだ神のごとき人〜」へ寄って来た。(7月1日まで)

損保JAPAN・・・美術館に行くのは初めて。何気なく都庁へ行く地下道を歩いて行ってしまった。途中で道を一本間違えたことに気づき、駅まで戻ってエルタワー方面へ。でもエルタワーの中は見通しがきかず分かりにくい。

それでも何とか地上に出て、案内板を頼りに方角を確かめながら歩く。歩いている人たちは皆、慣れているから足早に通り過ぎて、何だか道を聞くのもはばかられた。

ようやく42階の美術館に到着。雨だったので、眺めは今ひとつ。でも国立競技場がすぐ近くに見えた。

「ペルジーノ」とは「ペルージャの人」と言う意味だそうだ。本名はピエトロ・ヴァンヌッチ。展覧会のやたら長い名称にあるように、あまり知られていない。私も「ラファエロの師」という言葉に惹かれて、見に来た。

損保ジャパンは、昨年「初期ルネサンス」の展覧会(※参照)をしたと思う。その時は見逃したけれど、今回は見ておきたいと思った。

ペルジーノはフィレンツェのヴェロッキオ工房でボッティチェリやダ・ヴィンチと同時代を過ごし、システィーナ礼拝堂壁画作成にも参加して、というか、最も多くの壁画を手がけているそうだ。



展示されている作品は宗教画がほとんどだ。木板に書かれた絵が多い。絵の横は板がむき出しになっている。よく見る油絵とは趣が違う。テンペラ画だという。

当時はテンペラ画、フレスコ画が主だったそうだ。油絵はフランドル地方で開発されて、イタリアに入ってきた時期だったらしい。

テンペラ画なので、どちらかというと素朴な印象を受けた。動きはあまりなく、静かで優しい感じ。ポスターになっている「聖母子ニ天使・・・」がやはり一番美しかった。

工房で作品を作っている関係で、天使などは型紙で描いていたものがある。そうなると形式的になっていってしまう。

カラバッジョなどのバロックの宗教画は光と影を劇的に描くから、そちらの方が訴える力が強い。教会で、ペルジーノの絵が段々はずされ、バロック絵画に置き換えられていったのは分かる気がする。

数少ない油絵作品で「少年の肖像」があったが、この絵を見るとペルジーノの力量が分かるように思った。様式的な宗教画より描写力表現力は直に伝わる。

私の関心が、ともすると、ペスト流行などの当時の時代背景がわかる絵画や、その後の美術界の動きに行ってしまうのは、私が美術そのものより歴史が好きだからなのだと思う。

最後にこの美術館の所蔵品、ゴッホ「ひまわり」、セザンヌ「りんごとナプキン」、ゴーギャン「アリスカンの並木路、アルル」を見てきた。

ゴッホの絵は本当に色がきれい。この絵は黄色系。でも群青色の絵の方が好きかな。ゴッホの絵を見る時にいつも感じる悲哀感は、これはどうしようもない。この絵の価格とゴッホの生涯と。

※「プラート美術の至宝展」06年開催。ルネサンス初期を代表する画家、フィリッポ・リッピの初来日作品を展示したらしい。プラートといえば、昨年2泊した町ではないか。フィレンツェ観光が主でプラートの街はスーパーに行っただけ。「フィリッポ・リッピの町」といわれているそうだ。フィリッポ・リッピはウフィッツィ美術館にある「聖母と2天使」が有名。

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