2007/12/2

ボーンの共演者からとりとめもなく  映画

「ボーン・アルティメンタム」の共演者達のことについて11月30日に書いた。今日は共演者ジュリア・スタイルズの出演映画から考えたこと。

(→家族から、何かにつけ《下らない事でも》「考える人だね」と指摘される

彼女は「ボーン・アイデンティティ」では出演場面は多いものの、せりふはあんまりなかった。第3作になると、彼女の存在が大きくなる。

ハリウッド期待の若手女優というから、最初はチョイ役に見えて、実は重い役でのキャスティングだったのだろう。

彼女の出演作では「モナリザ・スマイル」を見た。旧「みゆき座」で上映していた。ジュリア・ロバーツ主演の小品。

ヒラリー・クリントンの出身大学でもある名門女子大の美術教師と女子学生の話だった。

進歩的な考えを持つ美術教師にジュリア・ロバーツ。
同僚の気のいい女性教師をマーシャ・ゲイ・ハーデン(アカデミー助演賞受賞者)

明るく優秀な学生リーダーがジュリア・スタイルズ。
優等生だが、同窓会長でもある母親の保守的な価値観に押しつぶされそうな学生をキリスティン・ダンスト。
奔放でいわゆる不良学生だが、本質を見抜く力のある女性をマギー・ギレンホール。

ダンストは「スパイダーマン」の恋人MJだし、「マリー・アントワネット」で主演、とハリウッドを代表する女優になった。
マギーは、「ワールド・トレードセンター」等で存在感ある演技を見せている。弟は「ブロークバック・マウンテン」に出ているジェイク・ギレンホール。

大物女優と売り出し中の若手女優を組み合わせた映画は、もちろん映画会社の「興行」狙いだとは思うが、一方で、若手を育てる意味も大きいと思う。

作品自体、教師が女性の先輩として、若い学生達を励ます内容だった。価値観や視野を広げる重要性を身を持って示す。それは生き方を押し付けるのではない。自分で考えることの大切さを教えたのだ。

スタイルズ演じた女子学生は、学問の道に進むこともできたが、自分の意志として「結婚」を選ぶ。それをまた美術教師も祝福するのだ。

その映画を思い出した時に、「猿橋賞」のことも思い出した。



先日、NHK「クローズアップ現代」で「猿橋賞」創設者の猿橋勝子(地球化学者)と受賞者たちを取り上げていたのだ。

自身、世界的な地球化学者である猿橋勝子。研究内容を評価されず悩む女性科学者、学問と家庭の両立に苦しむ女性科学者などに対し「猿橋賞」を与えることによって励まし続けた。

猿橋さんは、受賞理由に「研究動機の純粋さ」を挙げている。それは「人々の役に立ちたいと願う心」のことだと思う。なかなか持ち得ない視点だと感じた。

先駆者の女性たちが、あとに続く女性たちを導いていくことはとても大切なことだ。経済的に、精神的に支えとなっていくこと。

猿橋賞を受賞した女性科学者たちが、また、後輩たちを指導し支えている。そして科学の分野で人類に貢献している。

尊い業績だと思う。

(そういうことを見ていくと、安倍首相側近だった山谷えり子などは女性の足を引っ張ることしかしていない。みっともない。)

私事になるが、今日、私は先輩の訃報を聞いた。仕事の面でも指導を受けたし、何より、精神的に大きく支えてもらった。彼女の乗り越えてきた苦難を思うと、私のささやかな悩みなど取るに足らないと思えた。いつも朗らかで、楽しい人だった。彼女のような人でありたいと思った。心から感謝を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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