2012/10/26

みなとみらいホールへ  音楽

25日横浜みなとみらいホールへ「クリスティアン・ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」を聴きに行ってきた。

ネットで、「NHKホール」及びこの「みなとみらいホール」での演奏の評判を読んだ。みなさん本当にクラッシック通だから、私がこんなところに書くのは恥ずかしいのだが、サッカー観戦記と同じで、音楽の周辺のことを自分の記録として、書くことにする。

(そもそも楽器の名前を全部言えるかと問われれば、すみません知りません、なのだ)

NHKホールでの公演はチケットがすぐに完売してしまったそうだ。私がこのコンサートのチケットを購入したのはかなり後。みなとみらいホールは当日も空席があったので、チケットが余っていたようだ。平日の夜ということもあったと思う。

このコンサートに行こうと思ったのは、

録画したものの、未見のNHKクラッシック番組リストを眺めたらポリーニのブラームス・ピアノ協奏曲1番があった。再生してみると、オーケストラがドレスデンで、指揮者がティーレマンだった。2011年6月ゼンパーオーパー(ドレスデン歌劇場)での公演だった。

解説で、ティーレマンは、今最も注目されている指揮者であると言っていた。それで行くことにした。ブラームスは大好きだし。

この日は夕方バイト先を出ようとした時に東横線で事故があり、止まってしまった。どうにか東急線を乗り継いで、6時には到着できた。

演奏曲目はワーグナーにブラームス。客席は男性が多い。6:4以上の割合じゃなかったかな。こんなに男性が多いのは初めてかもしれない。ワーグナーは男性に人気?

曲目はワーグナー歌劇「タンホイザー」序曲、歌劇「トリスタンとイゾルデ」より“前奏曲と愛の死”、歌劇「リエンツィ」序曲、休憩をはさんでブラームス交響曲1番。

私は普段、CDラジカセで音楽を聴いている。夫に「ちゃんとしたステレオセットを買った方がいいんじゃないの?」と言われるが、しょせん家だと生活音が入ってくるし、じっくりと腰を落ち着けて音楽を聴ける状況でもない。

コンサートホールで、オーケストラの音を聴くのが何よりの楽しみだ。

今日もオーケストラの響きに幸福を感じた。

話が脱線するけれど、私が小学生、日本が高度成長に入る前、田舎の高校体育館で芥川也寸志さんが小編成の楽団を引き連れてクラッシック音楽(たぶんすごくポビュラーなもの)を演奏してくれた。隅には跳び箱やら用具があり、子どもが駆け回るような環境だ。それでも芥川さんには音楽を人々に聴かせたいという使命感があったのだろうと思う。

それから、半世紀以上が経って、私はこんな立派なホールで、世界有数のオーケストラ、注目の指揮者の音楽を聴いている。

考えれば、ドレスデンも第二次世界大戦では連合国軍の空爆によって中心部は壊滅した。戦後は東ドイツに属していた。ドレスデンも苦難の道を歩んできたのだ。

しみじみ歴史を思った。ワーグナーにしてもドイツの歴史と複雑なからみがある。

ワーグナーをちゃんと聴くのは初めてかもしれない。ワーグナーの音楽は気持ちを高揚させる。

タンホイザー初演はドレスデン歌劇場だそうだ。序曲は知っていると思ったのだが、今回、私はほんのさわりしか知らなかったのだとわかった。

有名な、金管が鳴リ響く下で、弦楽器がチャランチャラン↓チャラン…(笑)という個所はもっと壮大な雄大な音楽かと思っていたのだが、そうでもなかった。でも、この曲は好きです。

「トリスタンとイゾルデ」はロマンチックだった。オペラは見たことがなくて、イタリアに行く時だったかな、飛行機の中でジェームス・フランコ主演の映画を見た。そのことを思い出していた。切ない愛の話だった。そういう気分の音楽だった・・・いい加減な感想でごめんなさい。

3番目の「リエンツィ」はすごく盛り上がった。これ、良かったですね!

どの曲だったかな、すごい弱音(コントラバスかチェロ)があって、しーんとしたホールの中で聴衆が引き込まれるように聴いていた。

ティーレマン氏は軽快な音楽の時は踊るようなステップを踏んだり、指揮ぶりがすごく若々しかった。指揮台にもピョンと飛び乗る。体格もいいし、身を乗り出して挨拶するところなんか迫力があって、次世代のカリスマと言われるのも納得だ。

ワーグナーがよかったので、ブラームスへの期待が高まった。

休憩に入ると、近くの人が「NHKホールとは、また音が違いますよね」なんて話していた。NHKにも行き、ここにも来て、サントリーホールにも行くのかしら?こういう耳の肥ええた人たちが聴きに来てるんですね。

一方、私の斜め前に座っていた若い男性、周囲が熱狂的に拍手しているのに、全くしない。「リエンツィ」だけ、ちょっと拍手。そして、休憩に出て行ったあと、戻ってこなかった。どうしたんだろう?気に入らなかった?

ブラームス。終わった時、ものすごい拍手で、スタンディングオベーションの人たちも沢山いた。

その拍手の意味はわかる。でも私は入りきれなかった、あの大好きなブラームス1番なのに。

何故だろう、と考えた。

席が悪かったかな?音に包まれる感じではなかった。称賛されていた打楽器も、生の音に聞こえず録音した音のようで、もどかしかった。

ブラ1は何度も聴いて慣れてしまったから最初の感動が薄れたのか?
私が歳とって感受性が鈍くなったのか?

私が初めてホールで聴いたサバリッシュ指揮・フィラデルフィア管弦楽団のブラームス1番は、今でも私のベスト。全身が音に包まれて、単なる空気の振動にすぎないのに、何故こんなに身も心もゆり動かされてしまうのか、不思議でならなかった。4楽章など「終わらないで終わらないで」と思っていた。今回期待していたのに、その再現はならなかった。

2楽章のコンサートマスターの独演があるところ、音をすごく高く感じた。あれ?こんなに高い音だっけ?と思った。もちろん美しい演奏だった。

4楽章の、あの有名なテーマ(っていうんですか?)は、その前に一瞬空白の時間があって、静かにゆったりと始まる。独特のところがあった。

アンコールの「ローエングリン・第三幕への前奏曲」は晴々とした演奏で、締めくくりにふさわしかった。周囲の人たちは「ローエングリンだったね!」と喜んでいた。

NHKホールでは聴衆は熱狂だったそうだ。だが、私の読んだblogでは「勇気ある人がブーイングした」とも書いていた。

人によって感じ方はいろいろだ。私は私なりの感じ方でいいんだと思うことにする。

先日、みなとみらいチケット売り場で来年のコンサートチケットを購入した。やっぱりモーツァルト、ショパン。

聴いてみたいと思うオーケストラがあっても、ブルックナーやマーラーだと、尻込みしてしまう。チケット売り場の方は「慣れですよ」と言ってくれた。ワーグナーも聴いてよかったので、聴き慣れない曲にもチャレンジしてみようか、と思った。
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