2012/12/23

映画「レ・ミゼラブル」  映画

ミュージカル映画は好きなので、早速見に行ってきた「レ・ミゼラブル」。

実は、舞台のミュージカルで唯一見たのが「レ・ミゼラブル」なのだ。帝国劇場で母と見た。野口五郎がマリウス、ジャン・バルジャンは鹿賀丈史だった。エポニーヌは島田歌穂。随分昔だ。

島田歌穂の歌だけはよく覚えている。でも、全体としてマイクを使って歌うことに違和感があって、もうミュージカルは見なくていいなと思った。音がよくなかったんだと思う。それに日本語のミュージカルには常にぎごちなさがつきまとう。

でも、映画のミュージカルは好き。

やっぱり名曲揃いですね!「I Dreamed a Dream」(スーザン・ボイルも歌う)や「On My Own」、「Do You Hear the People Sing?」等々、心が震える。

教会の銀食器を盗んだジャン・バルジャンを司教が許すあたりから、涙腺が緩くなった。この司教役が素晴らしいと思ったら、初演でジャン・バルジャンを演じた方なんですね。歌に説得力があり、この方に言われたら改心するなぁと思ってしまう。

ヒュー・ジャックマンはトニー賞を取るほどの実力派だから、安心して見ていられる。そして適役だった。
アン・ハサウェイは痩せてて薄幸そのもの。職を奪われてからの転落は痛々しく、感情移入してしまう。I Dreamed a dreamは涙なくして聴けない。

歌は、なんといってもエポニーヌ役のサマンサ・バークス。「On My Own」は素晴らしかった。この役いい役ですよね。女優さんたちがやりたがるのはわかる。

若い男優たち、マリウスのエディ・レッドメインは20代でオリヴィエ賞を取っている実力派、「カフェ・ソング」は切なかった。それにもまして目を引いたのはアンジョラス役のアーロン・トヴェイトだ。ブロードウェイで活躍しているらしい。ガブローシュ役の子役も愛らしく、演技も達者だった。
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高いところにいる赤いジャケットがアンジョラス。その右がマリウス

若々しい才能を見ることができるのは幸せだ。

何より、ヴィクトル・ユゴーの骨太の原作があるからこそのミュージカル「レ・ミゼラブル」だと思う。

原作は読んだことがない。夫に聞くと、あらすじとは関係ない薀蓄話が沢山あるので、飛ばし飛ばし読んだとのこと。私が読むことはないだろうなぁ。

原作もミュージカルもフランス近代史の知識がないと理解が薄くなるみたいだ。このミュージカルも7月革命、6月暴動などが背景にある。民衆の生活は悲惨で、平均寿命はは40歳、圧政に苦しんでいた。

姪のためにパン1個を盗んだ罪で19年服役するジャン・バルジャン、工場を解雇され、娘の医療費のために身を落とすファンテーヌ。蜂起する学生たちは無謀だが、不平等・酷薄な社会への怒りが根底にある。

「Do You Hear the People Sing?」(民衆の歌)
http://youtu.be/lYizXBQ5EQA
ラストシーンでもう一度歌われる。この動画は25周年記念コンサートから。

(たった一人生き残ったマリウスは裕福な祖父の家に戻り、コゼットとセレブな結婚式。カフェソングで切々と仲間を悼んだ直後(映画では)。なんかなぁ…)

この映画の演出としては歌を事前録音せず、撮影時同時録音だったことが新しいらしい。その他のことはわかりません。

歌がとても良いので、もう一度見に行ってもいいかな。携帯用ティッシュペーパー一つ使い切るくらい涙・涙の映画だった
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