2013/5/23

橋下発言抗議院内集会  

5月22日「女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会」に行ってきた。twitterでこの集会を知って、友人に一緒に行かないかとメールしたところ、旅行中とのこと。それで一人で行ってきた。一人でも多く意思表明をした方がよいと思ったからだ。「枯れ木も山のにぎわい」だもん。

地図や路線図など下調べをして、出かけた。永田町出口1から外に出ると、すぐ参議院議員会館だ。女性たちが中に入って行くのでその後について行った。金属探知機で手荷物検査をして空港にあるようなゲートをくぐった。ロビーへ行くと入館証を配る人たちがいたので、一ついただく。ICカードを改札口のような入口でタッチ、ようやく入場。

講堂へ近づくと、受付で既に行列だった。席も埋まっていたので立ち見を覚悟したところ、追加の椅子が運ばれてきた。どうにか着席できた。入館証は300用意したが足りなくなり、まだ70人以上が行列していると司会者から報告があった。

最初の方は議員の挨拶。民主党は参議院選挙を意識しているね。ちょっと白けた雰囲気。維新に投票する有権者が悪いみたいな言い方もあって、それは上野千鶴子さんが後で「政権に居る時やるべきことをやらなかった」と民主党を批判していた。

それでも、いわゆる「2007年閣議決定」について、辻元議員が「あれは私の質問主意書への回答で、主旨を二重にも裏切っての悪用」、「この後更に8本の質問主意書を出して、『強制はなかった』と言うようなことは二度と言わせないようにする」と発言したのがよかった。

(追記:この件に関して上野千鶴子「安倍閣議決定の謎」参照)

次々と発言する女性たち。つくづく、感じた。世の中で大きく取り上げられることはないけれど、社会の津々浦々で、女性やマイノリティ、権利を保障されていない人、権利を奪われようとしている人、差別されている人、傷ついた人々のために地道に活動している人たちがたくさんいるということ。決して楽なことではない。長くじっくりと腰を据えた活動をしている女性たちがこんなにもたくさんいることに感銘を受けた。

どの発言も重みがあった。

集会の模様は映像にあります。
「アジア女性資料センター」HP
 ⇒5/22緊急院内集会 映像・資料

その中で、北原みのりさんの発言が印象に残った。映像では1時間10分あたりから。

「怒りで眠れない。男ってそういう生き物だと社会に橋下発言を受容する土壌がある。私は『男はそういう生き物だから』と言う男は、家の中のお父さんがそうでも、上司や同僚がそうでもすごく嫌だ」「レイプ神話のように男とはそういうもんだと胡坐をかく社会か、男性優位社会では起こりがちで犯罪だと認識されにくいのだと考えるかで、事実の見え方が違ってくる」「橋下発言を受容する土壌を変えていくためにもっと怒るべきだ」

性暴力救援センター大阪の加藤治子医師の話も重い話だった。踏みつけられる女性たちのこと。

当日の緊急アピールを以下に掲載します。
**********

橋下大阪市長・日本維新の会共同代表は、5月13日、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的エネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用するよう進言した」等と発言しました。国内外からの大きな批判を受けても、橋下氏は表面的な弁明を繰り返すのみで、いまだに発言を撤回せず、責任を取ろうともしていません。

 橋下氏の一連の発言は、筆舌に尽くし難い日々を生き延び、今なおPTSDに苦しむ日本軍「慰安婦」被害女性や、今日も起きている性暴力の被害者たちの尊厳を著しく傷つけるものです。戦争を遂行するためには、女性を性欲処理の道具として利用することもやむをえない、という考えが、自治体の首長であり政党の代表である人物の口から平然と表明されるとは、心底おそろしいことです。このような人物が政治に携わり続けることは、とうてい受け入れられません。

しかし、その後も西村眞悟議員による「韓国人」女性を侮蔑する発言など、加害責任の否定と根深い差別意識にもとづく公人の人権否定発言が続いており、決して橋下氏ひとりの問題ではないことが明らかになっています。とりわけ、橋下氏の発言について明確に批判しないばかりか、自ら「従軍慰安婦に狭義の強制の証拠はない」と述べたり、「河野談話」の見直しを示唆するなど、「慰安婦」問題に関する日本政府の責任を否認してきた安倍晋三首相の責任は厳しく追及されるべきです。

橋下氏の発言は、また、「慰安婦」問題の責任否定が、今日における女性の人権軽視と深くつながっている事実をあらためて突きつけています。沖縄の海兵隊による性暴力を、「男性兵士の性的エネルギーの解消」の問題としか捉えずに「風俗の活用」を主張する橋下氏は、占領地における軍人の性暴力対策として「慰安所」を設置した旧日本軍とまさに発想を同じくしています。これは、男性の性欲はコントロールできないという神話にもとづいていますが、こうした考え方のもとで、男性の性暴力は容認される一方、女性は、自らは性的欲求をもたず、男性の欲求に応えるべき存在とみなされてきました。このような性的偏見を維持したまま「風俗」を男性の性的欲求のはけ口として活用すべきと主張することは、「風俗」ではたらく女性たちに対する性暴力を容認することになりかねず、女性を「“貞操”を守るべき女性」と「“性の防波堤”となるべき女性」とに分断し、差別することにもつながります。性的自由はすべての人がもつ普遍的な権利であり、私たちは、外国人女性や「風俗」に従事する女性たちに対する差別的扱いを決して認めません。

これまでも公人による差別発言がくりかえされ、そのたびに容認されてきました。もう、このようなことを許すわけにはいきません。私たちは橋下市長に対し、発言の撤回と謝罪、辞職により、多くの人々を傷つけ侮辱した責任をとるよう求めます。また、日本政府に対し、国連人権条約にもとづいて、橋下氏ら公人による人権否定発言に対して明確に反論し、差別と偏見を是正する責務を果たすように求めます。そして「慰安婦」制度が日本軍による戦争犯罪であった事実を認め、被害者に公式謝罪と個人賠償を行って問題解決にあたるよう求めます。この事実を教科書にも記述し、次世代への教育にも努めなければなりません。

最後に、日本軍による性暴力や、沖縄における米軍の性暴力の頻発は、戦争と軍事化が、女性に対する暴力と密接な関係にあることを示しています。私たちは、戦争ができる国をめざす憲法改悪を拒否し、あらゆる女性と男性の人権が実現される政治を求めます。

2013年5月22日
「女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会」参加者一同
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